約 541,618 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1960.html
むかしむかしでもないごく最近。 あるところに、ゆっくりを虐めることを至上の喜びとしているお兄さんがいました。 ある時、お兄さんが、ゆっくりを捕まえるために罠を作っていました。 そんな所に、桃色の髪をしたゆっくりがじっとお兄さんを冷ややかに見つめていました。 視線に気付いたお兄さんは、(桃色の髪?ゆゆこか?)と考えていると、桃髪ゆっくりがしゃべりだしました。 「私はゆゆこではありません。私はゆっくりさとり。あなたは…ゆっくり虐待を生きがいとしているゲダモノですね」 お兄さんはカチンときました。いきなり見たことも無いゆっくりに『ケダモノ』扱いされたのですから。 捕獲道具をとり、ゆっくりさとりを捕まえようとしました。 「おや、私を捕まえて、虐待しようとしていますね。…ふむふむ、まずは足を焼いて、そのあと穴を開けて私の中身の味見ですか。…ほうほう、もし美味しければ発情ありすを捕まえて繁殖させようと言うのですか」 お兄さんは驚きました。まるで自分の考えをゆっくりさとりに朗読されているようです。 「驚きましたか?えぇ、私は心を読むことができます。あなたが私をどう捕まえようかともどう虐めてやろうかともみーんな読めますよ」と、不敵な笑みを浮かべるゆっくりさとり。 お兄さんは完全にキレてゆっくりさとりに襲い掛かりました。 ですが、どう襲い掛かっても、ゆっくりさとりを捕まえるどころか、逆に翻弄されてしまいます。 「まっすぐストレートにぶっ飛ばす」ひょいっ「今度は左から」ぴょん「上から来るぞと見せかけて左から」すかっ お兄さんに焦りが生じると、ますます攻撃があたりません。そして ガサッ! お兄さんは自分の仕掛けた罠に気づかず頭から網をかぶって身動きが取れなくなってしまいました。 「あらあら、自分の罠に自分がかかるなんて、わかりますよ、その悔しさ、私を一思いに潰してやろうと言う憎しみ。でも残念でしたね」と、揚々と奥へ行こうとした瞬間。 ズボッ 「え!?」 サクッ 「ギャッ」 突如、ゆっくりさとりは穴に落ち、短い断末魔の叫びを上げました。 網から脱出したお兄さんはその穴を覗き込みました。 穴のそこには、付近から生え出た木の根に刺さって絶命していたゆっくりさとりの残骸がありました。 お兄さんはその穴を知りませんでした。それ故、ゆっくりさとりもその穴に気づかなかったのでしょう。 味見しようにも、お兄さんにはその穴の幅は狭く残骸に届かなかったので、そのまま穴を埋めました。 お兄さんは、なんだか興が冷めてしまい、その日は帰ってすぐに寝てしまいましたとさ。 その後、各地で新たなゆっくりの存在が確認されることとなるのは別の話。 以下俺設定 ゆっくりさとり 心を読める希少種ゆっくり。 そのため、他者による襲撃からの生存率はきわめて高い。 反面、心の無い自然災害にはきわめて弱い。 悪いゆっくりさとりは、読んだ心をわざわざ朗読し、心を読まれたものの狼狽振りをニヨニヨしながらあざ笑う。 良いゆっくりさとりは、そもそも心を読むことを嫌悪しているため、めったに現れることは無い。 あとがき ぶっちゃけ、「サトリ」の物語をゆっくり風にしてみただけです。 そろそろ地霊のゆっくりも現れるかなと思い書いてみました。 駄文、失礼しました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2523.html
※まじめに読むと馬鹿をみます※ ※胡散臭いところがありますがほぼ嘘で構成されています※ ※冗談として受け止めてください※ 友達のケンが風邪で学校に来なくなって5日目、さすがに心配なのでケンの家に見舞いに行った。 おばさんに容態を聞いてみると熱が下がらず、一向に良くならないので病院に行こうと言うのだが ケンは何故か嫌がってそのままずるずると今日まで寝込んでいるそうだ。 ともかくケンの部屋に顔を出す。ちょうど起きていたので声をかける。 「よお、元気してっか?」 「…シン…久しぶりだな…」 病人が元気なわけないだろ、ぐらいのつっこみが返ってくると思っていたのだがそこにいたのはいかにも病気ですといった顔で挨拶するケンだった。 そこからは他愛もない雑談をした。と言っても主に俺が学校での出来事を語っていてケンがそれを黙って聞いていたが。 「なんにせよ早く学校に来いよ、でないと出席日数も足らなくなるし、熱出たままだと種がなくなっちゃうぞ」 「俺だって行きたいさ、でも……怖いんだ」 「今なんつった?よく聞こえなかったからもう一度言ってくれ」 「……が怖いんだ」 また聞こえなかったが口の動きで言いたいことはわかった。「ゆっくりが怖いんだ」確かにケンはそう言った。 『ゆっくり恐怖症』 近年騒がれ始めている心の病の一種だ。 しゃべる饅頭モドキと名高いゆっくりを恐れるようになるのだそうだ。 初期段階はゆっくりを疎ましく思ったり、不快に感じたりするだけらしい。 さらに症状が進むとゆっくりに対して怒りとも憎しみとも呼べる感情を抱き、ひどい目に合わせてやりたくなり、時には無残に殺してやりたくなるらしい。 これは心の奥底では理屈で説明できないこと(何故饅頭が動くのかなど)を無意識に恐怖を感じているのだが それを違う感情で押しつぶしているらしい。どこぞの先生が言っていたことがどこまで真実かはわからないが。 よく問題視される『虐待癖』をもつ人たちの一部はこの病気を抱えているそうだ。だがそれならまだ良い方で悪い方向に転がるとゆっくりそのものを怖がる。 外にはゆっくりがいたるところに存在する。都市では路地裏、田舎では植え込みにいたるまでゆっくりを目にしない日はないのではないかと言うぐらいどこにでもいる。 それらに遭遇するのではないかと怖くなり、外出をも嫌がるのだ。 原因としてはゆっくりの声に含まれるある音が人間を不快にさせたり、不安を植えつけるとか、 ゆっくりの大きな声が猛獣の吠える声と体が誤解して恐れるようになるとか言われているが、 ゆっくりを見ると幼少時のトラウマがフラッシュバックしてそれがゆっくりへの恐怖に変換されるケースもあって、よくわかっていないのが実情だ。 一番有力なのはゆっくりに関わりが深いと発症しやすいことで、 小さい子とゆっくりを一緒にすると子供の発育に悪いとか言われて夫婦に子供ができると捨てられることが多い。 そういえばケンも前にゆっくりれいむを飼っていた。そのれいむを庭で遊ばせていたら野良猫がやってきてれいむを食い殺したとか。 相当ショックだったらしく、飯も喉を通らなかったそうだ。 俺は家の手伝いが忙しくてとてもゆっくりに構っている暇もなく、飼うことも遊ぶこともなかった。 ケンはぽつぽつと話しはじめた。 5日前、ケンは熱を出して学校を早退し、家に帰る途中のことだった。 足をふらふらさせながら歩いていると目の前にゆっくりまりさがいた。無視して通り過ぎようとするとまりさが 足下によってきて跳ねながら何か喚いたらしい。よく憶えていないが「あまあまさんちょうだいね!」と言ったかもしれないし、 そのゆっくりしてない様子から「ゆっくりしていってね!」と声をかけただけかもしれない。 ともかくまりさが邪魔だから避けようとしたら誤って踏み潰してしまった。 口から餡子を吐き、目と一緒に目があった場所から餡子が飛び出た。そのままにするのも躊躇われたが どかしている余裕がなかったので家に帰った。 家に帰っても誰もいなくて自分の部屋の布団に直行した。そして気を失うように眠った。 その夢の中で以前飼っていたれいむが恨み言を言う。この悪夢は前にも見たことがあって食い殺された姿で訴えるのだと言う。 だが今回は違った。隣にはさっき踏み殺してしまったまりさがいてそいつもこちらに訴える。 二匹は無残な姿で「ゆっくりしたいよぉ」とか「いたいぃゆっくりできないぃ」と苦しみの声を上げるのだ。 耳を塞ぐこともできずに悪夢にうなされて、全身に汗をかきながら目が覚めると目の前にはれいむとまりさがいた。 今の窓が開いていたらしく、そこから進入してきたのだろうが、そのときは錯乱していて化けて出てきたのだと思ったそうだ。 その2匹を潰すと夢のなかの2匹とかぶり、気持ち悪くてあげてしまった。 その後も悪夢でうなされ、目が覚めたと思ったら潰れたゆっくりがいる悪夢の続きだったりと満足に眠ることもできないらしい。 外にもゆっくりがいて怖くて病院に行けない。養生することもできない悪循環に陥ったというわけだ。 ゆっくり恐怖症は生活に支障が出る病気として騒がれていて治療には根気強くカウンセリングに通うしかないのだが それもいつ再発するか分からないため、完全ではない。これは友として俺が一肌脱いでやるしかないな。 「よし、ならば俺がどうにかしてみようじゃないか」 「でもどうするんだ?」 「俺に任せておけ、明日また見舞いに来るからよ。今日はこれで帰るぜ」 俺は家に帰らずにあるものを探しに行った。 そして次の日。約束どおりまたケンの見舞いに来た。 「お前のゆっくり嫌いを直すために今日はあるものを持ってきた」 そういって取り出したるは何と!な、何と!それは意外ッ!ゆっくり! それもれいむ&まりさというもはや常識とも呼べるペアだ。 この2匹にはあるお兄さんをゆっくりさせることができたらあまあまをあげるといって任意同行してもらった。 間違っても無理やり拉致って来たわけではない。 「「ゆっくりしていってね!」」 自分たちがゆっくりさせられないものなどあるわけがないと信じきった顔でケンに近づく2匹。 ケンは体を重そうに動かしながら壁際によっていく。 「おにいさんゆっくりしていってね!」 「ゆっくりできたらあまあまさんちょうだいね!」 「俺の傍に近づくなァ――――!!」 早くもケンが狂いだしてきた。 「ほあああぁぁ!」 「ゆべし!」 「ゆでぶ!」 奇声を上げて瞬く間にゆっくりを何か別のものに変換していく。 だがこんなことは既に予想済み!ちゃんと代えのゆっくりも持参してある。 「そーれゆっくりだ!」 ゆっくりをケンに向かって放り投げる。それをすかさず迎撃するケン。 「ゆっくりs「あたぁ!」れべっ!」 「まだまだあ!」 「おそらをt「あちゃっ!」ぎゅぶっ!」 「つぎぃ!」 「ゆっくりして「りゃあ!」」 「ひぐう!」 ケンが打ち返したゆっくりが俺の顔面にジャストミートした。 「ゆっくりできないよ!」 俺の顔面に当たったおかげで命拾いしたゆっくりがそう言った。 「ゆっくりしていってね!と言うゆっくりが次の瞬間にはゆっくりできないと言う、 まったくゆっくりの心変わりとは恐ろしいものよのお!」 ゆっくりを踏み潰して大声で笑った。 「はーっはっはっは!」 結局、騒ぎを聞きつけたおばさんにこっぴどく叱られた。 一週間後、そこには元気に野を駆けずり回るケンの姿が! 「もうゆっくりが怖いなんて言わないよ」 どうやら俺の『ゆっくりは友達作戦』は大成功だったようだな。 ゆっくりへの恐怖をゆっくりへの憎しみにひいては執念に上書きしてやったというわけだ。 今では一緒にゆっくりを虐待するぐらいにまで回復している。 ケンはゆっくりをサンドバックのように叩きのめしているが前とは違い、一発で死なせることはない。 そういう俺もゆっくりを捕まえて指でプニプニしている。だが徐々に強く突いていく。 「おにいさんやめてね!」 「ん~?聞こえんなァ」 人差し指をれいむのやわらかい腹(?)に突き立てる。 「七つの傷を!1!2!3!4!」 「ゆぎゃああああいだいいいいいい!」 「くれてやる!5!6!7!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおお!!」 やっぱりゆっくり虐待は最高だな! 終 あとがき SS書き始める前に考えたネタを掘り返して書き出してみました ネタと混ぜ合わせてオチを誤魔化してみたり なんか別物になった気がしないでもない 『オマケ』でした
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3590.html
*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 「おかーしゃん、ゆっくちがんばってね!」 路地裏で事業者ゴミの袋がガサガサと音を立てていた。バスケットボール大のゆっくり れいむが袋にかじりつき、まんじゅうボディをもにゅんもにゅんとくねらせ、不気味な踊 りを披露している。まわりでは何匹ものテニスボール大の子れいむが騒ぎながら、ぽいん ぽいんと跳ねている。手足のないゆっくりではかたく縛られたゴミ袋の口をほどくことは できない。中身にありつくためには、決して容易いことではないが自治体指定のゴミ袋を なんとしてでも食い破る必要があった。 「ちっ、野良ゆっくりかよ……ウッゼぇ」 そこへ見事にでくわしたのが、休憩時間に一服つこうと出てきた店の若い者。露骨に顔を しかめてタバコをポケットにねじ込むと、ゴミ袋に夢中で彼に気付かない親れいむのこめ かみに、つっかけを深々とめり込ませた。 「ゆ゙ぼっ?!」 「おー、柔らけぇ」 白目をまん丸に剥いたまま、電信柱と情熱的な抱擁を交わす親れいむ。ごちそうまであと 一息というところで吹き飛んだ親れいむに、子れいむも仲良く一斉にゆがーんと白目で硬 直。ゆっくりは突然のゆっくりできない事態が認識できず、白目を剥いて固まってしまう 性質がある。そして、再起動までには若者がポリ袋を取って戻ってくる時間はゆうにあっ た。彼は、応援していた位置そのままに一列に並んだままで固まっている子れいむを手づ かみで次々に袋に放り込んでいく。向かいの電柱とめり込むほど親交を深めている親れい むのもみあげを掴んで引き剥がすと、ゆっゆっと楽しい顔で痙攣している不思議まんじゅ うをしばし眺めた。下膨れの顔は電柱との不本意な接近遭遇によって、平べったく潰れて 赤く跡がつき、器用にも目をぐるぐる模様にして目を回していた。 「でけぇ。二袋いるか」 若者は親れいむを別の袋に放り込んで口を縛って放り出すと、放り込まれた衝撃で気が付 いたのか、中で子れいむがはね回りはじめたもう一つの袋の口も手早く結ぶ。きちんと縛 っておかなければ、潰したときに中身のあんこが漏れて、地面が汚れてしまう。ゴミを撒 き散らすのダメ、ゼッタイ。 「めんどくせえなあ。昨日だったら燃えるゴミの日だったのによう」 彼は袋の中で寄り集まり、口々にゆっくりしていってね! と鳴き声をあげる子ゆっくり を睨み付ける。歩いていて、まだ火のついているたばこが落ちていたらとりあえず踏み消 すようなもの。都市部の野良ゆっくりの扱いは、その程度だった。 やれやれ、と息をつくと若者はまずは潰すのも楽な子ゆっくり袋に足を向けた。 「ゆっくちちていってね!」 これから自分たちに起きることを理解していない子ゆっくりは、若者を見上げて鳴き声 をあげる。ゆっくり間であればとてもゆっくりできる挨拶も、しかして人間相手には何の 感慨ももたらすことはない。当然帰ってくるはずのゆっくりしていってね、の代わりに、 子れいむに返されたのは、硬質ゴムの靴底であった。子れいむは不思議そうな顔のまま、 中身を全て押し出されて平たくなった。 「ゆ゙ぎゃああああ?!」 若者が面倒そうに靴底をぐじぐじと捻ると、僅かに残されたあんこで断末魔の痙攣をして いた子れいむの皮も破れてあんこと混ざり合い、髪も飾りも混ざって、一息のうちに餡塊 となった。ここにきてやっとゆっくり姉妹も自分たちの運命に気付き、ポリ袋の中で跳ね 回りはじめる。しかし、どれだけ必死に逃げ回ろうとも、ポリ袋は透明で外が透けて見え ても逃げ場はなく、口もきつく結ばれて逃れることはできない。 「にんげんさん! ゆっくりやめてね! ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「ゆゆっ! なんにもないのにひっかかってにげられないよ!」 砂糖水と餡子で滑る袋の中、一番小さな子れいむがぽてりとひっくり返る。若者はこれ幸 いと、無防備な底を晒して動けなくなっている子れいむを踏みつける。 「なかみだしちゃだめだよ! ゆっくりがんばってね!」 「みんにゃでたしゅけるよ!」 「ゆ゙……ゆ゙ぶ、ゆ゙ぼ……!」 圧迫されて飛び出しそうなあんこを、必死に目をつむり、口をつぐんで押しとどめようと する子れいむ。妹を救おうと、姉妹は若者の足にぽにゅんぽにゅんと体当たりをはじめた り、靴底を押し上げようとするものの、内圧で薄くなった皮は姉妹の目の前でぱぁんと爆 ぜ、袋に盛大にあんこが飛び散った。 「ゆああああ?!」 「どうしてこんなことするのお!?」 「おかあしゃん! ゆっくりたすけてね!」」 「ゆゆっ?! おちびちゃん、いまたすけにゆべしっ!」 子れいむの悲鳴に通ずる物があったのか、目を回していた親れいむが柔らかまんじゅうボ ディを左右に振りながら飛び起きた。あんこで汚れたポリ袋と中で跳ね回る可愛い子れい むに気付き、勇躍飛び出すものの、親れいむもまた袋の中。一跳ねで盛大に顔面からアス ファルトと仲良くなることとなった。 「にんげんさん、ゆっくりやめてね!」 妹れいむをかばうように、年かさの子れいむがぷくぅと膨れて威嚇する。それが功を奏 してか、若者は足を止めた。もちろん、それはゆっくりの威嚇によるものではない。 「おはようございまっす」 「おう、お疲れ!」 足を止めて挨拶する若者に、えびす顔の男が片手を上げて勝手口へ入っていく。野良ゆっ くりの生死など、だれも気にもとめない。当然命乞いに耳を傾ける者もいない。姉れいむ は膨れたまま一息に踏み潰され、中のあんこを全て吐き出した。そのままにしていては、 生き残りがあんこを中に押し戻して蘇生させてしまう。若者は靴底で皮を踏みちぎり、飾 りと混ぜて妹思いの子れいむをきっちり、あんこの塊へと変えた。 「あの、すみません……」 震える子れいむを踏み付ける若者は、その声に足を止めた。肩越しに見やれば、若い娘 が先ほどの親れいむの袋を手にしていた。親れいむは袋の中で飛んだり跳ねたり、滂沱の 涙の砂糖水で滑って転んだり大騒ぎ。 「そのゆっくり、どうなさるんですか?」 「普通に潰して燃えるゴミですけどー」 「どぼじでそん゙な゙ことい゙うの゙お゙!」 袋の中でわめく燃えるゴミに構わず、若者は足に力を入れ、燃えるゴミを製造する。ごは んが足りなくても、がまんして妹に多めに食べさせていた姉れいむも、あっという間にあ んこ玉。袋の底があんこで埋まりはじめ、跳ねた拍子にあんこで滑ったその下の妹れいむ も、仲良く姉妹と混ざり合う。 「よろしければ、そのゆっくり頂けませんか」 「えぇえ、こんなのを?!」 「え、ええ」 驚いた若者は、思わずあんこに埋まる残骸を念入りにすりつぶしていた足を止め、顔をあ げて向き直る。おとなしそうな顔だちの娘は、恥ずかしそうに頷いた。このご時世、ゆっ くりが欲しければ、デパートでもスーパーでも、食品コーナーでいくらでも売っている。 ゆっくり加工品も、置いていないコンビニの方が珍しいくらい。上品そうな身なりの娘が 野良ゆっくりを何のために欲しがるというのだろうか。若者は呆気にとられ、娘をまじま じと見つめる。娘はバッグの紐をつまんで位置を直す。 「あちゃー、まさか野良ゆっくりなんざ欲しい人がいるとは思わなくて……ほとんど潰し ちまいましたよ。すいませんねえ」 「いえいえ、とんでもないことで。この大きいのだけでも頂いてよろしいかしら?」 「こんなんでよければいくらでも。はは、その辺這いずり回ってるおまんじゅうはさすが に喰えたもんじゃありませんからねえ」 「でいぶはたべものじゃないいい!」 若者はしゃがみ込んで、袋の中身をつっかけの先で蹴ってあんこを散らす。生き残りの一 匹も、姉妹を襲った残酷な運命にあんこを全て吐き出して永遠にゆっくりしていた。 「あちゃ、こっちは全部潰れてました。すいませんね」 「ではありがたく頂戴いたしますね」 「ええ、どうぞどうぞっと」 若者に頭を下げると、娘は親れいむの袋を提げて歩いていった。若者は袋の口をきつく縛 り直し、念入りにつっかけの底でまんじゅうの皮をすりつぶす。少しでも息があると、次 のゴミの日までゆっくりゆっくりうるさいから。 「やれやれ、野良ゆっくりなんざ欲しがる奇特な人がいたもんだ。あれか、おかしい人な のかね。綺麗なのにもったいねえなあ」 あんこで一杯のポリ袋をゴミ集積箱に放り込むと、若者は勝手口から戻っていった。結局 彼はゆっくりのせいでせっかくの休憩もほとんどゆっくりできなかった。 「ゆ゙っ、ゆ゙っ、でいぶのおちびぢゃんが……」 「さ、ついたわよ」 とさりと袋詰めを三和土に落とし、娘はだばだば砂糖水を垂れ流すれいむに微笑んだ。 「ゆゆ……ここはおねえさんのゆっくりぷれいす?」 「そうよ、わたしのおうち」 「れいむもゆっくりしたいよ……」 「でもあなた汚いわ。奇麗にしましょうね」 「ゆっ?!」 バッグとれいむを置いて、娘は手早く部屋着に着替えて戻ってくると、袋ごとれいむをお 風呂場に運ぶ。水温を軽く確かめ、れいむに頭からシャワーを浴びせる。 「ゆやああああ! みずさんはゆっくりできないよ!」 「だいじょうぶ、これは人間がとってもゆっくりできるものよ」 水流に怯え、白目を剥いて硬直するれいむに構わずたっぷり濡らすと、ゆっくり用シャン プーで泡まみれにしていく。 「あわあわあわあわ、いいにおい! くすぐったいよ!」 「いい子だからあばれないの」 ゆっくりの不思議まんじゅうボディは、お互いに舐めたりす~りす~りするだけで汚れが 取れるが、野良ではどうしても汚れや臭いが残るもの。でも、信頼のお兄さん印、鬼意製 薬のゆっくりシャンプーはガンコな汚れもこんなにすっきりー! 温かいシャワーで泡を流され、れいむはプルプルと水気を飛ばす。ゆっくりできない雨 とは違って、こんなにゆっくりできる温かな水は、野良ゆっくりのれいむには未知の存在 だった。 「こぉら、あばれちゃだめよ」 「ゆ、ゆっくりー!」 すすぎ終わってふわふわタオルで包まれ、野良のれいむは生まれて初めてのゆっくり体験 に、白玉の目玉を輝かせて歓喜のゆっくりを上げた。 「乾くまで少しおとなしくしてなさい」 「ゆっくりするよ!」 タオルでぐるぐる巻きにされ、端を洗濯ばさみで止められた塊がもごもごと声をあげる。 脱衣場にれいむ包みを置くと、娘は部屋着を放りだして、豊満な肢体を惜しげもなく晒し、 野良ゆっくりで汚れた手を、水の跳ねた身体を丁寧に洗い清めていく。文字でしかお見せ できないのが残念である。 「ふう、さっぱり」 「れいむもすっきり!」 湯上がりの娘は洗い髪を乾かしながら、れいむに一切れ、バウムクーヘンを切り分けた。 「むーしゃ、むーしゃ……しっ、しあわせーっ!?」 アスファルトを割って生える雑草やゴミ箱を荒らしてきた野良ゆっくりのれいむには、そ れは全く未体験の味だった。そのあまあまは、もはや暴力的と言っても過言ではなかった。 感動に打ち震えているれいむにもう一切れ、自分の皿にも一切れ切り分ける。カップを手 に取り、娘は紅茶の香りをしばし楽しむ。 「おねえさん……」 「なあに、もっとほしいの?」 「おちびちゃんたちもゆっくりさせてあげたかったよ……」 「そう、それはとても残念だったわね」 娘も長いまつげを伏せ、紅茶のカップをソーサーに戻す。かちり、と硬質な音がひどく酷 薄に響いた。 「そろそろ暗くなるわね。さ、おうちに帰りなさい?」 優しい声色はそのままに、娘はれいむを持ち上げた。柔らかな両手に挟まれ、れいむは目 を見開き、じたじたと暴れはじめた。一度体験したゆっくりを、はいそうですかと手放せ るゆっくりがいようはずもない。 「ゆっ、ゆゆっ! おねえさん! れいむもおねえさんのおうちでゆっくりしたいよ!」 「だぁめ。ここはわたしのおうち。あなたにはあなたのおうちがあるでしょう」 「おそとはゆっくりできないよ! れいむもゆっくりさせてね!」 その言葉に、娘はころころと鈴を転がすように笑う。震える手で挟まれたまま、れいむは 大量の疑問符を浮かべ、娘の顔を見上げる。 「ゆっ、ゆっ? おねえさん、どうしてわらってるの?」 「お外は寒いし、夜は怖いわね。人間はあなたたちをゴミとしか見ていないわ。野良犬も、 野良猫も、鼠も、鳥も、蟲も。何もかもがゆっくりできないでしょう。この世界のどこに 行こうと、あなたたちゆっくりのゆっくりプレイスなんて存在しないものね。でもダメ」 満面の笑みを浮かべる娘に、目の幅で涙を流し、もみあげをぴこぴこさせ、おりぼんをぴ るぴる動かし、れいむは可愛らしさを必死でアピールする。 「でいぶはゆっくりしてるよ! おうたもじょうずにうたえるよ! おねえざんのおうぢ で! ゆっくりざぜでぐだざいい!」 その言葉に、娘は手を離し、腕を組んで、頬に指をあてて首を傾げる。ぼてっ、と転げ落 ち、期待に目を輝かせるれいむ。屈むと重たげにたゆん、とする胸に飛びつこうとするれ いむを手の平で押しとどめ、娘はにっこり微笑んだ。 「あと七回お日様がのぼって、あと七回お日様が沈んだら、また今日みたいにお風呂で奇 麗にして、あまあまも食べさせて、ゆっくりさせてあげる」 「ゆ゙っ?!」 れいむを抱え、娘は薄ら寒い扉の外へ向かう。冬の風が娘の髪をひょうと煽る。夕暮れの 風の冷たさに、形の良い唇の端を釣り上げ、れいむの髪を撫でて微笑む。たった一撫で。 そのあとはコンクリートにれいむを置いて娘は踵を返す。 「寒いわね。明日は雨かしら。きっとずっとゆっくりできないわね」 「ゆ、ゆ、ゆ」 ぴしゃり、と扉が閉まる。れいむが何度体当たりしても、軋みさえしなかった。吹き抜け る冷たい風が、れいむのゆっくりを奪っていく。お風呂を知ってしまったら、水浴びのた びに思いだしてゆっくりできなくなることだろう。人間のお菓子の味を覚えたら、何を食 べてもゆっくりすることはないだろう。ふかふかのタオルの感触を思いだして、寝床でも ゆっくりすることはできないだろう。 「ゆっくりできないよ……おちびちゃん……まりさ……」 狩りへ行って二度と戻ってこなかったまりさとのゆっくりの証。ささやかなしあわせー、 を分かち合った可愛い子ゆっくりたちはもういない。冬の夕陽がアスファルトに影を投げ かける。やがて、丸い影が、ぽいん、ぽいんと力無く跳ねて路地裏へと消えていった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ 注 これは野良犬や野良猫への餌付けや、構って捨てる行為を推奨するものではありません。 フィクションのゆっくりと現実の動物を同一視しないでね! 虐待おねえさんとの約束だよ!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2887.html
※ あるマンガに出てくる道具あり このSSのキモなんで「ちょwwwwwなんでこれが幻想入りwwwwww」ってなツッコミは無しの方向で一つたのんます 男は香霖堂への道を歩いていた。 無論、香霖堂へ行くためであり、何をしに行くのかと言えば、言うまでもなく買い物のためである。 とはいっても、生活用品を買うためではない。 こんなことを言ってはなんだが、あの店はそういった日用品を買うには、幻想郷一不向きな店である。 男も何か特別必要な物があって香霖堂に行くわけではない。 男の趣味はゆっくり虐待である。 初めのころは、毎日のようにゆっくりを虐待しては一人悦に入り、ゆっくりが死ねば新しいのを補充することを繰り返していたが、最近虐待もマンネリ化してきて、いまいち面白さに欠けてきた。 そこで新機軸を打ち出すためにも、外界の珍しい品物を扱う香霖堂に行くことにしたというわけである。 「ふう、ようやく着いた」 男は小さな店の前でホッと一息ついた。 店も風変りなら、店主もそれに比肩しておかしな人物である。 ここの店主は、自分の気に入ったものは、どんなに金を積まれても売らないことで有名だった。 だったら、客の目に付くところに置いておかずに、倉にしまっておけと言いたい。 それに、まっとうな商売人なら、こんな人通りの無い場所に店を構えるようなことはしないだろう。 誰の目から見ても、変人なことは明らかだ。 まあ、それで売り上げが上がろうが下がろうが、男にはどうでもいいことだ。 面白い品物が格安で手に入りますようにと願掛けをして、ドアを開き中に入った。 「いらっしゃい」 男は、可愛い女の子の声に迎えられた。 「ゆっ!?」 れいむは目を覚ました。 目を覚ました第一感想は、ここはどこだ? というものであった。 れいむのすぐ目の前には、木で出来た壁がそびえている。 一切のゆがみもなく、真っ直ぐなそれは、決して自然界には在り得ないものであった。それがれいむの四方を隙間なく固めていた。 訳が分からず自身の足元を見ると、これまた目の前の壁のように真っ直ぐな木が敷かれている。れいむはその上に座っていた。 これで上も木の壁で覆われていたら、れいむは完全に狭い木の壁の中に閉じ込められてしまう。 恐る恐る上空に目を向けて、ホッと一息つくれいむ。 運がいいと言っていいのか分からないが、上空には木の壁がなかった。 しかし唯一視界の利く上空を見て、れいむは一層自分がどこにいるのか理解できなかった。 そこにはいつも見ていた空や洞窟の天井はなく、やはり見たことのない物体で埋め尽くされていた。 飼いゆっくりならそれが人間の家の天井であることが分かるだろうが、生憎と森から一度も出たことのないれいむには、それが摩訶不思議な物体としか認識できなかった。 れいむは己の理解が及ばないながらも、まずここから出ることを試みることにした。 ゆっくりは広々とした空間を好む傾向がある。 この訳の分からない状況に不安を感じたこともあるが、それ以上にこんな息の詰まりそうな狭い場所に長居はしたくない。 目の前の木の壁は、れいむの身長の二倍の高さと言ったところである。ジャンプすればギリギリ跳び越えられる高さだ。 れいむは足に力を貯え、一気に解放すると、目の前の木の壁を無事に跳び越えることに成功した。 勢いあまって、着地と同時に地面を転がるれいむ。 壁に当たってようやく止まると、れいむはクラクラする頭を振って、周りを見渡した。 そこにあるのは、今までれいむが見たこともない物ばかりだった。 四方八方自然界にはあり得ない真っ直ぐ均一のとれた物体が囲んでおり、出口らしいところは見受けられなかった。 いや、出口はあったのだが、れいむにはそれが“扉”であるということが分からなかったのだ。 すぐ目の前にはれいむを閉じ込めていた四角い木の物体がある。 木箱だ。それがこの空間に3つも存在していた。 見る物触る物すべてが、れいむの常識から外れた物ばかり。 もしかしたら自分はどこか知らない世界にでも迷い込んでしまったのだろうか? れいむは記憶を辿って、思い出せる限り最近の自分の記憶を振り返った。 先日、れいむは晴れて成体の仲間入りを果たし、今まで慣れ親しんだ家から離れ独立することになった。 愛する両親に別れを告げ、新たなゆっくりスポットに適した場所を一匹探し求めた。 三日後、れいむの頑張りもあって、まだ誰の手も付いていない大きな木を見つけると、一目でそこが気に入り、根元に穴を掘り巣を作り始めた。 ようやく工程の半分ほどを終え、ゆっくり一休みしていると、一人の人間がれいむの前にやってきた。 れいむは今まで人間に出会ったことがない。 親であるぱちゅりーからは、人間は粗暴でゆっくり出来ないと耳タコが出来るほど聞かされていた。 それでいて、決して不用意な真似をしてはいけないとも言われていた。 人間はゆっくりより強い。 いきなり暴言を吐いたり、逃げたりしようものなら、不信を買ってあっという間に捕まってしまい、死より苦しい目に遇わされてしまう。 人間に出会ったら、どんな事があろうと殊勝な態度で接しなければならない。決して刃向ってはならない。 家を出る直前まで言われていたことだった。 そんなこともあって、れいむは男を刺激しないように、「ゆっくりしていってね!!」と、元気よく笑顔で声をかけた。 人間もそれに対して返事を返してくれた。 「おや、巣作りかい?」 「そうだよ!! れいむはおとなになったんだよ!! だからおうちをつくってるんだよ!!」 「ほう、それはめでたいな!! それじゃあ、一人前になったお祝いに、お兄さんが美味しい物をあげよう」 「ゆゆっ!! おいしいもの!!」 「ほら、ビスケットだ。ゆっくりお食べ」 「ありがとう、おにいさん!!」 男は、ポケットからビスケットを取り出すと、れいむの前に差し出してくれた。 親であるぱちゅりーなら、ただでゆっくりさせてくれる男の行動に疑問を抱いたであろう。 しかしながら、親ぱちゅりーの言葉に反して、自分をゆっくりさせてくれるこの男は、きっと優しい人なのだろうとれいむは考えた。 決して、目の前に置かれたビスケットの香ばしい匂いに釣られた訳ではない。 ぱちゅりーの助言もむなしく、疑いもなくビスケットに食らいつく。 「むーしゃむーしゃ!! しあわせ〜〜〜〜♪♪」 丁度、巣作りでお腹が空いていたこともあり、ボリボリと溢しながらビスケットを口に入れる。 かつて味わったことのないその味にすっかり心を奪われたれいむは、男にもっといっぱい頂戴と要求した。 図々しい物言いだが、れいむに悪気は全くない。ゆっくりとは、そういう生き物なのである。 やさしい男は、そんなれいむの態度を特に気にするでもなく、更に何枚かのビスケットを取り出すと、れいむの前に置いてくれた。 れいむは、再びビスケットに食らい付く。 しばし至福の一時を過ごすれいむ。 しかし、初めのうちはおやつタイムを存分に満喫していたれいむだが、そのうち急な眠気に襲われた。 「ゆっ? なんかれいむ……ねむくなってきたよ」 「きっと一生懸命頑張ったから疲れたんだね。でも、巣はまだ入れるほど大きくないし、外で寝るのは危険だな。よし、お兄さんがゆっくり寝られる所に運んであげるよ」 「ありがと…う……お…にい……さ………」 最後まで口にすることなく、れいむは睡魔の急襲にあい、意識を失った。 その後の記憶はない。 そして、再覚醒したのが、ついさっきというわけである。 「あのおにいさんが、れいむをここにつれてきたんだね!!」 考えに考えた末、れいむはあの男が連れてきたことにようやく気が付いた。 確かに周りは見たことのないものばかりだが、ここなら冷たい夜風に吹かれることもないし、急な雨もへっちゃらだろう。 何より天敵ともいえるれみりゃやふらん、大型の野生生物がいないため、ゆっくり安心して睡眠を取ることが出来る。 れいむがあの狭い木箱の中に入っていたのは、きっと男が安全策として念には念を押していたのだろう。 男の気配りに、れいむは心の中で感謝した。 しかし、いつまでもこんな場所には居られない。 季節は秋。 この時期、ゆっくりは食料を巣に溜め込み、冬ごもりに向けて餌を溜めこむ重要な時期だ。 言うまでもなく森の資源には限りがある。 餌取りは早い者勝ちであり、怠け者、体が弱い者、要領の悪い者は、満足な量の餌を溜めこむことができず、大自然の驚異の前に次々と地に帰っていく。 れいむは一匹での越冬ということもあって、自分の分の餌を溜めこむだけで済むため、家族持ちのゆっくりほど切羽詰まってはいないが、代わりに住む家が出来ていないというハンデを抱えている。 いつまでもここに長居をすれば、れいむも帰らぬゆっくりの仲間入りを果たすのは目に見えている。 そんなことは死んでもごめんである。 「おにいさ〜〜ん!! れいむ、おきたよ〜〜!! ゆっくりしないでかえるから、ここからだしてね〜〜〜!!!」 れいむは、この出口のない奇妙な空間から抜け出すべく、大声でお菓子をくれた男を呼んだ。 男がどこにいるのかは分からないが、れいむは男がすぐに来てくれるだろうと楽観していた。 元々疑うということを知らないれいむである。美味しいお菓子をくれた人間を完全に信用していたのだ。 しかし、すぐに来てくれるだろうという安直な考えとは裏腹に、男からの反応は全くなかった。 呑気なれいむは、「そっか!! きこえなかったんだね!!」と、ポジティブシンキングを発揮し、特に気にせず再度大声を張り上げた。 腹(?)の底から捻り出すような声量。 これで男が来てくれるだろうと、れいむは自信満々でいたが、れいむの声に対し、思いがけないところから反応が返ってきた。 「ゆ〜〜……まだねむいよ……ゆっくりおおごえをださないでね」 その声はれいむをここに連れてきた人間とは明らかに違っていた。 しかも明らかに自分のすぐそばから発せられたのである。 れいむは周りを見渡した。しかし、声の主らしき者は、れいむの見える範囲には存在しなかった。 「だれなの? かくれんぼなの? ゆっくりこたえてね!!」 声の主に呼び掛けるれいむ。 すると、れいむの呼び掛けに再び返事が返ってきた。 「ゆっ? そっちこそだれなの? ゆっくりせつめいしてね!!」 声の返ってきた方を向くと、そこには木箱が置いてあった。 れいむの入っていた木箱の隣にあった物だ。 れいむはその木箱に近づいていくと、その中にいるであろう者に向かって声をかける。 「れいむはれいむだよ!! このなかにいるんでしょ? だれなの? ゆっくりおしえてね!!」 訳の分からない自己紹介をするれいむ。 例えるなら、「私の名前はれいむです」と言ったところなのだろう。 人間が聞いたら、なんのこっちゃと思うような紹介だが、箱の中の者にはそれで充分だったらしい。 「まりさはまりさだよ!!」 れいむと同じ自己紹介を返すまりさ。 どうやらこれがゆっくりの自己紹介のスタンダードなようだ。 「れいむ!! どうしてまりさのまわりにきのかべがあるの? れいむがやったの?」 木箱の中にいるまりさは、先程のれいむ同様、状況に戸惑っているようだ。 まあ誰だって突然周りを塞がれてしまえば、困惑するのも無理はない。 「まりさ!! うえがあいているよ!! ゆっくりじゃんぷして、きのかべをとびこえてね!!」 「ゆっ? ほんとうだ!! うえにはかべがないよ!! ゆっくりじゃんぷするよ!!」 まりさは、「ゆっゆっゆー!!」の掛け声とともにジャンプすると、木箱の中から跳び出してきた。 ギリギリの高さで飛び越えることが出来たれいむとは対称に、まりさは余裕を持って木箱を跳び越える。 さすがは身体能力に富んだまりさ種である。 無事にれいむの隣に落ちると、れいむのように転がることなくその場に「しゅた!!」と、華麗に着地する。 実に優雅な物腰だ。 箱から出てくるや、まりさはれいむの方に向き直った。 そしてその顔を一目見たれいむは、一瞬で放心にとらわれる。 な、なんて素敵なまりさなのだろう!! それはれいむが今まで生きてきた中で、見たこともないような美ゆっくりであった。 端正な顔立ち、瑞々しくもっちり張りのある皮、艶のある髪、仄かに香る甘い匂い、一切の無駄な皺のないゆっくりとした帽子…… どれをとっても野生のゆっくりではお目にかかれないほどの物であった。 それは人間に飼われているゆっくりでもあり得ないだろうというレベルのものである。 「ゆっ? れいむ、どうしたの? まりさのおかおになにかついてるの?」 そんなれいむの態度が気になったのか、まりさが首を捻って質問してくる。 れいむはそのまりさの言葉でようやく我にかえった。 そして、まりさに見とれていた自分を顧みて、「な、なんでもないよ!!」と精一杯自分の態度を誤魔化した。 独り立ちしたとはいえ、れいむはようやく成体になったばかり。 ゆっくりでいう成体とは、スッキリして子供が作れるようになった個体を指す言葉であり、人間の年齢で例えるなら、12〜14歳という微妙なお年頃である。 要は思春期であり、体は大人でも精神はまだまだ幼稚さの抜け切らない子供なのである。 余談ながら、ゆっくりが成体かそうでないかを見分けるには、ゆーりが来たかそうでないかで判断される。 ゆーりとは、成長したゆっくりなら誰でも体験するものである。 ある日突然、体全体から甘く粘着質な液体が分泌されることで、次代を作る態勢が整えられる。 知識を持たない当事者は、突然自分の体から変な物が出ることに慌てふためくが、同じく経験してきた親や周りの大人たちが、それが危険でないことを説明してくれる。 それは大人になった証であり、子供を作れるようになった証であると。 そしてその日は大抵ご馳走になることが慣例となっている。 ちなみにれいむの居た群れは、成体になってから三か月以内、要は次の季節に移るまでに、生まれ育った巣から出ていくことが習わしである。 理由は、自立心を養わせることと、手狭になった巣を広くするためである。 これは冬場や、余程の切迫した問題がない限り、誰しもが行っている。 とは言え、所詮はまだまだ未熟なゆっくりたちだ。 狩りが不得手であったり、まだまだ子供気分が抜けない者が多く、巣から出るといっても、すぐそばに新たな巣を構える者が大半である。 れいむのように、遠く親元を離れて生活するというゆっくりのほうが稀なのである。 閑話休題 れいむは純朴である。口悪く言えば田舎娘とも言いかえられる。 森で一緒に駆け回っていた友人達は、皆伸び伸びと元気なゆっくりであったが、反面泥臭くスマートさに欠けるゆっくり達でもあった。 最近ようやく色を知り始めたれいむが、優雅で大人びた、見ただけで気品に満ち溢れたまりさを見て、一目惚れしてしまうのも無理のない話であった。 自分を見てモジモジしているれいむを見ても、まりさにはそんなれいむの機微など分からないらしく、自分が何か不味いことでもしてしまったのではないかと、心配そうな顔をしていた。 傍に寄って行って、れいむの顔を覗き込む。 「れいむ!! ぽんぽんでもいたいの? だいじょうぶ?」 そんな美まりさに近寄られて一層心拍数(?)の上がるれいむ。 近寄られて嬉しい反面、こういうことに慣れていないれいむは、自分からまりさとの距離を取った。 「ゆゆゆっ!! だだだだいじょうぶだよ!! どどどこもいたくないよ!!」 「ほんとうなの?」 「ほ、ほんとうだよ!!! ゆっくりしんじてね!!」 「わかったよ!! ゆっくりしんじるよ!! でもなにかあったら、すぐにまりさにいってね!! まりさがたすけてあげるからね!!」 「ゆぅぅ……あ、ありがとう!! まりさ!!」 初めて会ったばかりのれいむに優しく声をかけるまりさ。 余程れいむの態度が気になっていたのか、何でもないと分かるや、ホッと息をもらす。 容姿もさることながら、優しく思い遣りまであるとあって、れいむのまりさに対する親愛度は急上昇していった。 出来ることなら、いつまでもこの時間が続いてほしい。いや、一生このまりさと一緒にゆっくりしていきたい。 乙女心全開のれいむは、まりさとの幸せな家庭を妄想する。 朝起きると隣ではまりさと子供たちが寝ており、れいむがゆっくりと起こしてあげる。 起きたら全員一緒に「ゆっくりしていってね!!」という掛け声とともに、楽しい一日が始まるのだ。 朝ごはんを食べたら、みんなで小川にピクニック。 まりさと寄り添って、子供たちの遊ぶ様子を見守り、お昼はその場でお花や虫さんを食すのだ。 お腹がいっぱいになった昼下がりには、明るい日差しの下でお昼寝タイム。 気の済むまで寝入り、太陽が山に差し掛かる頃起きて、お歌を歌いながら帰るのだ。 帰ったらまりさは狩りに行き、その間れいむは子供たちの面倒を見て、まりさが帰ってきたら全員そろっていただきます。 危険な夜はお家の中で家族団欒の時間を過ごし、子供たちが寝入ったら、今度はまりさと二匹だけの時間。長い夜の始まりだ。 そして疲れた二人は寄り添い合って、静かに目を閉じていく。 いつまでもいつまでも、ゆっくりとした時間が永遠に続いていくのだ。 涎を垂らしながら、妄想を繰り広げるれいむ。 目の前ではまりさが、やっぱり体の調子が悪いんじゃと言った顔をしてても何のその、妄想はどこまでも続いていく。 まりさの好物は何かな? 子供は何匹がいいだろう? お家は大きい方がいいよね!! 場所は小川の近くが…… とここにきて、れいむはハッと現実に戻っていった。 お家。そう、お家だ。 れいむは未だ自分の住むべきお家を作り終えていないのだ。 お家を早く作るためにも、れいむはお兄さんを呼んでいた最中だったのだ。 まりさの美貌に見とれて、肝心なことをすっかり忘れていた。 一旦現実に戻るや、何を馬鹿な妄想を繰り広げていたのだろうと、れいむは自己嫌悪に陥った。 そもそも現実的に考えて、こんな美ゆっくりであるまりさが、自分如きを好きになってくれるはずないではないか。 事実、れいむの体や髪の毛、自慢であるリボンは、巣作りの途中だったせいもあり、汚れに汚れている。 まりさと比べて、あまりにもみすぼらしい格好だ。 しかも自分はようやく成体になったばかり。反してまりさはすでに立派な成体。自分などまだ乳臭い子供でしかないだろう。 欲望や願望に忠実なゆっくりは、明るい未来だけを想像し、暗く辛く苦しいことをすぐに忘れ去る傾向にあるが、親ぱちゅりーから熱心な教育を施されたれいむは、ゆっくりの中では、比較的珍しい現実主義者であった。 妄想は妄想。現実にあり得るはずはない。 「はー……」と盛大に溜息をついて、俯くれいむ。 しかし、落ち込んでいても始まらない。切り替えの早さもれいむの持ち味だ。 夢を見る時間はここまでにして、ここから出るべくまりさと情報交換を始めることにした。 「まりさ!! まりさはどうしてここにいるの? まりさもおにいさんにつれてこられたの?」 「ゆっ!! きゅうにれいむがふつうにもどったよ……」 まりさはと言えば、自分を見て赤くなったり、間抜けな顔で涎を垂らしたり、急に欝になったりするれいむを不思議そうな様子で見守っていた。 いや、この言葉からして若干引いていたらしい。 しかしそこは大人だからか、それ以上れいむの傷を広げようとはせず、質問に答えてくれた。 「そうだよ!! まりさはおにいさんにつれてこられたんだよ!!」 「まりさも?」 「ゆー!! おにいさんはやさしいひとだよ!! まりさにおかしをくれたよ!! いっぱいおかしをたべたら、まりさ、ねむくなってきちゃったんだよ!!」 「ゆゆっ!! れいむとおんなじだよ!! れいむもおいしいものをたべたら、ゆっくりねちゃったんだよ!! そして、おにいさんがつれてきてくれたんだよ!!」 「ゆっ!? れいむもなの!! ゆっくりおそろいだね!!」 「ゆ、ゆっくりそうだね……」 お菓子をもらい、共に食べている最中眠り連れてこられたということもあって、まりさはれいむにシンパシーを感じたようだ。 嬉しそうに、「あのおかし、おいしかったね!!」と、顔をほころばせる。 れいむもれいむで、美ゆっくりのまりさとの共通点を発見し、再度なんとも言えない気分になった。 恋をしている者にとっては、こんな些細な共通点にすら接点を見出すものである。 なぜお菓子を食べて突然睡魔に襲われたのかという重要な疑問は、今の二匹にはどうでもいい事らしい。 「それじゃあ、いっしょにかえろうね!! よるになると、れみりゃがでるかもしれないからきけんだよ!! まりさがゆっくりおうちまでおくってあげるよ!!」 「ゆゆっ!! いいの!?」 「もちろんだよ!! それにいっしょにかえったほうが、ゆっくりたのしいよ!!」 「ありがとう、まりさ!!」 優しい言葉をかけられ、今日何度目になるか分らない温かい気分になるれいむ。 気を抜けばこのまま妄想の世界に再度行ってしまいそうなところを、僅かばかりの理性を持って制御する。 まりさは親切心で言ってくれているだけなのだ。決して自分に気があったり、下心があって言ってる訳ではない。 その言葉通り、成体になったばかりのれいむ一匹では危ないし、二匹でお喋りしながら帰った方が楽しいというだけだ。 頬を染めながらも、れいむは冷静にまりさと話を続ける。 「それじゃあ、さっそくかえろうね!!」 「ゆっ? まりさはどうやってここからかえるかわかるの?」 「わからないけど、おにいさんがつれてきてくれたんだから、おにいさんをよべばいいんだよ!!」 「れいむもさっきおにいさんをよんだけど、きてくれなかったよ!! かわりにまりさがおきたよ!!」 「きっとれいむのこえがちいさかったから、おにいさんがきがつかなかったんだよ!!」 「そうだね!! きっとこえがちいさかったんだね!!」 「そうだよ!! いっしょにおおきなこえでおにいさんをよぼうね!!」 「ゆっ!! ゆっくりりかいしたよ!!」 まりさの「ゆっせいの…」の後に続けて、二匹は大声を張り上げた。 「「おに〜〜さ〜〜〜〜〜ん!!!!」」 二匹は今にもお隣さんが苦情に来そうなほどの声量を発する。 しかし、待ってみたものの、お兄さんはやって来なかった。 再度挑戦する。それでも結果は変わらない。 「ゆぅ……おにいさん、こないね」 「そうだね」 二匹とも喉(?)が破れるのではというくらい声を張り上げているので、声が小さいということはあり得ない。 もしかしたらお兄さんは近くに居ないのかもしれないという結論にようやくたどり着いた二匹は、未練が残りながらも男を呼ぶのを諦めた。 と言っても、ここから出ることを諦めたわけではない。 まりさは兎も角、れいむにはあまりのんびりしている時間はないのだ。 まりさと一緒に居られるこの時間は貴重であるが、いつ来てくれるか分からないお兄さんを愚直に待っていることは、そのまま死につながる危険性がある。 「まりさ!! ここからでるほうほうをかんがえようね!!」 「わかったよ、れいむ!!」 二匹は部屋の中を探索し始める。 出られる隙間はないか? 食べるものは落ちていないか? 使える道具はないか? 注意深く隅々まで視線を落としていく。 “扉”を知らない二匹は、目の前にあるそれを、周りと色の違う壁という認識しか示さない。 もっとも、人間の使う扉が非力なゆっくりに開けられるはずもなく、その存在を知りつつ如何しようも出来ないという敗北感を味わうよりは、ある意味幸運と言えるのかもしれないが。 二匹は注意深く探し回ったが、所詮は狭い部屋。どこにも出口がないことを確認したにすぎなかった。 唯一この部屋にある物は、れいむたちが寝ていた木箱だけ。中に何もないことは、すでに本人たちが確認済みだ。 しかし、ここでお忘れになっていないだろうか? この部屋にある木箱は計三つ。れいむとまりさは二匹。 となると、残り一つに何かが入っている可能性がある。 「まりさ、このきのなかには、なにがはいっているのかな?」 「きっとここからでるためのなにかだよ!!」 「そうだね!! ようやくここからでられるね!!」 「まりさがなかにはいってゆっくりたしかめてくるよ!!」 「がんばってね、まりさ!!」 「ゆっ!!」 既にれいむは、箱の中に役立つ道具が入っていると信じ切っている。 餡子脳とは、実に幸せである。 まりさは盛大にジャンプし、最後の箱に飛び込んでいった。 すると、まりさの着地と同時に、「ゆぎゃあぁぁぁぁ―――――!!!」という声が聞こえてきた。 それはまりさの悲鳴ではなかった。 「ど、どうしたの!? なにがあったの!?」 突然出てきた第三者の悲鳴に、驚き確認を取るれいむ。 その問いに対して、まりさと第三者の問答が答えをくれた。 「い、いきなり、ねていたありすをふみつけるなんて、とかいはのすることじゃないわ!!」 「ゆ、ゆっくりごめんね!! ありすがいるなんて、しらなかったんだよ!!」 「ごめんですんだら、どすはいらないわ!!」 「ゆぅ……」 二匹の言葉を聞く限りでは、木箱の中にはありすがいたらしい。 寝ていたありすを、まりさが思いっきり踏みつけた格好だ。ありすでなくても、怒るのは無理もない。 その後、まりさが何度も謝罪し、どうにかありすの許しを貰うと、二匹は連れだって箱の中から飛び出してきた。 まりさ同様、ありすも上手に着地する。れいむよりも、幾分か運動神経に富んでいるらしい。 れいむは二匹の会話で、木箱の中に誰がいるかは分かっていたが、出てきたありすを見て少しばかり身構えた。 都会派を自称し、一旦タガが外れると問答無用で襲いかかってくるレイプ魔。それが、れいむのありす種に持っているイメージだったからだ。 イメージというのは、実際に見たわけではなく、伝聞によるものだったからである。 れいむの生まれ育った群れには、ありす種は生息していなかった。 しかしながら、知識の塊である親ぱちゅりーは、いつありす種に会っても対処できるようにと、ありす種について様々なことを教えてくれた。 ありす種はぱちゅりー種と並んで頭の良い個体が多く、ぱちゅりー種と違い体も丈夫なため、あらゆる場面で活躍できる多才派だ。 都会派と気取ることが多いが、それ自体は他のゆっくりに迷惑をかけることではないので、気にしなければどうということはないらしい。 しかし、それだけならマルチに活躍できる最高のゆっくりなのだが、ありす種特有の欠点も耳ダコが出来るほど聞かされた。 それが、色情魔、レイプ魔というもう一つの顔である。 ありすは非常に性欲が強く、一度レイプ魔になると、手が付けられなくなるらしい。 普段は、全力を出すのは都会派らしくないという認識で力を抑えているそうだが、レイプ魔となるとその枷が外れ、最強のゆっくりへと変貌する。 それは、場合によっては捕食種であるれみりゃにすら対抗できるほどであるといえば、どれだけ強いか分かるというものだろう。 とは言え、すべてのありすがレイプ魔という訳ではない。 むしろ、レイプ魔のありすなど少数派であり、殆どは多少性欲の強いだけの普通の個体である。 しかしながら親としては、ありすの利点より危険性を重点的に教え込むことは、子供の安全面を考えれば仕方のないことである。 その結果、実物のありすを見たことがないことも併せて、れいむの頭の中では、ありすがレイプ魔であるというイメージが強くなってしまったのである。 「あら、はじめてみるれいむね!! ゆっくりしていってね!!」 「……ゆ、ゆっくりしていってね」 木箱から出てきたありすが、れいむに気付き、声をかけてくる。 ちなみにこの場合の「ゆっくりしていってね!!」は、ここでゆっくりしようねという意味ではなく、「はじめまして」の意味である。 対して多少戸惑いながらも、れいむもありすに返事を返した。 いくらありすに苦手意識を持っていても、このありすがレイパーであるとは限らない。 それに挨拶を返さない子はゆっくり出来ないと、親ぱちゅりーから厳しく躾けられていたからでもあった。 ありすはそんなれいむの葛藤など気付きもせず、部屋の中を興味深げに見まわした。 そして一通り確認を済ませると、れいむとまりさに向き直る。 「まりさ、れいむ!! ここはどこなのかしら? とかいはのありすにおしえてくれてもいいわよ!!」 「ゆっ!? ありすもここがどこかわからないの?」 まりさは驚き聞き返す。 口には出さずとも、れいむも同じ心境だった。 少々疎ましく思いながらも、このありすならきっと出口を知っているに違いない。特に意味もなく、安直にもそんな考えでいたれいむは、大いに落胆した。 それと同時に、元々低かったありす株も一気にがた落ちしてしまう。 ありすにとっては、勝手に思い込まれて、勝手に落胆されただけなので、実にいい迷惑である。 れいむほどではないが、まりさも同じ気持ちだったらしく、若干渋い表情をしていた。 しかし、出口を知らないのであれば、それはそれで仕方がない。 情報交換をすべく、まりさがありすに問いかける。 「ありすはどうやってここにきたの?」 「ゆっ? そ、そうね、ちょっとまってね!! いまおもいだすから!! とかいはをあせられるものじゃないわ!!」 なぜか知らないが、自分が失望されているということは二匹の表情から分かったようで、ありすは失点(?)を取り返すべく、必死でここに来た経緯を思い出す。 「ゆぅぅ!! たぶんだけど、にんげんのおにいさんにつれてきてもらったんじゃないかしら?」 「にんげんのおにいさん? もしかして、おかしをくれたおにいさんのこと?」 「よくわかったわね!! なかなかとかいはなにんげんだったわ!! もりでおかしをたべてたら、きゅうにねむくなってきちゃって、きがついたらここでねむっていたの!!」 「ゆゆっ!! まりさたちとおんなじだよ!! まりさたちも、おにいさんにおかしをもらって、ここにつれてきてもらったんだよ!!」 「そうだったのね!!」 「それじゃあ、ありすもまりさたちといっしょにかえろうね!!」 「しかたないわね!! ゆっくりとかいはのありすをえすこーとさせてあげるわ!!」 ありすも同じ境遇であると知り、それならみんなでここから帰ろうという結論に達したまりさ。 しかし、それが面白くないのはれいむだ。 せっかくまりさと二人きりで帰れると思っていたのに、余計なお邪魔虫が付いてしまった。 とは言え、まりさとありすはすでに一緒に帰る気でいるし、「ありすとは一緒に帰りたくないよ!!」なんて言えるはずもない。 れいむは気落ちしながら、どうやってここから出るかという作戦会議に混ざった。 その2へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1481.html
*警告* ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 ↓以下本文 れいむはとてもゆっくりしていた。大好きなまりさと力を合わせれば、おなかいっぱい ゆっくりできるごはんが集まった。ゆっくり育てた十匹の可愛い子ゆっくりはみんな良い 子で、お姉ちゃんゆっくりはもう一緒にごはんを取りに行くこともできる。妹ゆっくりは おうちでゆっくりお留守番ができる。みんなゆっくり、けんかなんてすることはない。 雨の日も風の日もゆっくりできない日も、家族みんなでゆっくりしてきた。一匹も欠け ることなく育てあげた家族は、れいむの自慢だった。 「ゆ゙ぴぃ!」 その子れいむが弾け飛んだ。ゆっくり一匹分の枠のなかに、照り返しも艶やかなこしあ んの餡子が飛び散っている。ぷにぷにですりすりすればとってもゆっくりできた皮も、す てきなおりぼんも今はあんこにまみれた残骸でしかない。 「お゙ぢびぢゃんどぼじだの゙お゙お゙!?」 れいむは叫ぶ。寒天の目玉をひん剥いて叫ぶしかなかった。叶うならば、今すぐ子れい むの側に跳ね寄りたかった。しかし、どれほど動こうとしても、黒焦げになるまで焼かれ たあんよは言うことを聞かない。 「あ゙ん゙よ゙ざん゙! ゆっくりうごいてね! おぢびぢゃんがたいへんだよ!」 れいむは柔らかいおまんじゅうの身体を必死によじり、跳ねようと身をたわめる。しか しその場でもにもにするばかりで、あんよは決して動くことはない。 「お゙でえ゙ぢゃ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!」 一番近くにいた一匹の子れいむが大声で泣き叫ぶ。その子れいむもまた、あんよが炭に なるまで焼かれており、決して近寄ることはできない。そして、子れいむは泣き顔のまま、 一瞬で中身をぶちまけた。跡にはあんこと破れた皮、ボロボロの飾りが残るばかり。 「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 わけもわからず、あんよも動かない。一斉に泣き叫ぶ子れいむたち。ゆんゆん絶叫が響 くなか、少し離れた場所が爆発した。 「ゆっぐりでぎないよ゙ぉ゙! も゙お゙お゙うぢがえる゙!」 爆発をきっかけに、一番小さいれいむが大泣きに泣きはじめた。そして、爆発は次第に 子れいむに近づき、二回目の爆発のあと、子れいむは泣き顔の皮をあんこの中に撒き散ら し、生ゴミとなり果てた。親れいむはそれをゆっくり見ていることしかできなかった。 そして再び、少し離れた別の場所が爆発した。 「ゆっ……! みんな! ゆっくりきいてね!」 「ゆ゙ぁ゙……?」 「おがあぢゃあ゙あ゙……?」 「どっかーん、はゆっくりできないよ! でもゆっくりしずかにしてね! ゆっくりしてな いと、おちびちゃんみたいにどっかーんしちゃうよ! ちかくでどっかーんしても、ない たらゆっくりできなくなるよ!」 親れいむの考えは、こうだ。自分たちは白くて広いお部屋にいる。お部屋の床には四角 い模様が書かれていて、その枠はどれもゆっくりひとりぶん。地面の四角い枠からは出ら れない。時々、地面が爆発してゆっくりできない。もし爆発した枠のなかにいたら、永遠 にゆっくりしてしまう。お部屋には他に誰もいないから、爆発する模様はでたらめなのだ。 でも爆発の近くにいて大きな声を出した子には爆発が近づいてきて、最後には永遠にゆっ くりしてしまった。 「やだやだやだあああ! ゆっくりしたいよ!」 「ゆっくりしずかにしていれば、ちかくでどっかーんしてもだいじょうぶだよ! みんな おかあさんのいうとおりにしてね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 まりさと一緒にゆっくり育てた自慢の子ゆっくりでも、近くで爆発したら大声で泣き叫 び、爆発を呼び寄せてしまうかもしれない。それでもあんよを焼かれたれいむには、子 ゆっくりを信じるしかない。 部屋に残っているゆっくりは、親れいむと子れいむが三匹。二匹は既に永遠にゆっくり してしまっている。床の枠が火を噴く。轟音にどの子ゆっくりも恐怖の表情を張りつけて 身動きのとれない身体を震わせる。親れいむの言うとおりに、ゆっくりできないのを必死 に我慢してガタガタ震えていると、先ほどの一番小さいれいむの時とは違い、爆発は誰か に近づいてくることはなかった。でたらめな場所が爆発し、親れいむはゆふぅ、と大きく ためいきをついた。これで爆発しなくなるまでゆっくりできるかもしれない、と。 「おかーしゃんすごいね! どっかーんさんこっちにこないよ!」 それもその次に小さい子れいむがきゃいきゃいと幸せそうな顔で叫ぶまでのことだった。 子れいむの幸せそうな大声に、爆発は一枠一枠、確実に近づいてくる。 「い゙や゙ぢゃ゙あ゙あ゙あ゙! こっちこないでね! れいむ゙はここぢゃないよ゙!」 近づく爆発。動かないあんよ。ゆっくりできない恐怖に、親れいむの言葉も忘れ、子れ いむは涙を激しく流し、金切り声をあげる。そして、子れいむは盛大に爆ぜ飛んだ。周囲 の枠に、あんこが飛び散る。声もなく見つめる親れいむとれいむ姉妹。 怖くて泣かなくても、しゃべったら永遠にゆっくりさせられてしまうのだ。怖くても泣 けず、永遠にゆっくりしてしまった子れいむのためにゆっくりすることもできない。親れ いむは涙を静かにこぼし、声を絞り出した。 「こわくても、ゆっくりしずかにしていてね……おはなしするとゆっくりできないよ」 「ゆ、ゆっくりぃ」 残るは大きめの子れいむが二匹と、親れいむが一匹だけ。爆音と共に、近くの枠が火を 噴いた。恐怖の表情で固まり、ガタガタ震える子れいむ。どんなに怖くても、親れいむの 言いつけを守り、お口をぎゅっとつぐんでしずかにゆっくりしている子れいむを心配そう に見つめながら、れいむは唯一の希望をひたすら待っていた。れいむのすてきなまりさが 助けに来てくれることを。まりさは狩りも上手でかけっこもはやい。れいむたちが動けな くても、必ずゆっくりさせてくれるはずだった。 「ぴゃ゙ぎゅ゙!?」 遠くの爆発に目をぎゅっと瞑って悲鳴を押し殺していた一匹の子れいむが吹き飛んだ。 爆発は遠かったのに。親れいむは信じられない表情で子れいむだった残骸を見つめる。 そして、気付いた。一度爆発した場所は、黒く焦げていることを。そして、まだ焦げてい ない場所は、ほとんど残されていないことを。 「ゆっくりしたいよ! ゆっくりさせてね! ゆっくりしていってねー!」 姉妹が全て吹き飛んで、とうとう恐怖に耐えられなくなった最後の子れいむが泣き叫び はじめた。あんよは動かず、まりさは来ない。親れいむにできることは、もう一つしかな かった。 「でいぶはごごでず! ぢびぢゃんのかわりに! でい゙ぶをどっがーんぢでね゙!」 子れいむの金切り声よりも、もっと大きな声でありますように。声をかぎりに親れいむ は叫ぶ。二匹からだいぶ離れた場所が爆発した直後、子れいむは跡形もなく吹き飛んだ。 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙……ゆっくりしたけっかがこれだよ……」 不意に、親れいむの正面の壁が開いた。壁の向こうはれいむのいる部屋と全く同じで、 床に格子の模様が描かれ、どれも黒く焦げている。そして、いくつかの格子にはボロクズ になっても見間違えるはずもない、黒い煤けたとんがり帽子の残骸と、つぶあんだったゴ ミが飛び散っていた。 「ば、ばでぃざあ゙あ゙あ゙?! ゆっくりしていってね!? ゆっくりしていってね?!」 答える者は誰もいない。朝まではみんな仲良くゆっくりしていたれいむの家族は、今や 一匹残らず物言わぬゴミ。あんよの動かないれいむが一匹、家族の残骸を見つめていた。 「おみずざんはゆっくりでぎないよ! がぼっ、やべでね゙! ゆっくりじでね!」 壁の穴から勢いよく流れこむ水が、床にこびりついたしあわせ家族を押し流し、排水口 に消えていく。奇麗に流れたあとは、爆煙とあんこで汚れた床も元通り。遊技場にゆっく り一家がいたことを示す物は、スコア表だけだった。 れいむ:1 まりさ:0 [1P WIN] 森に魚を求める とか書きました。 09/07/20 書き直し このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4723.html
※俺設定注意 ※ゲスの癖に意外と賢いやつが出ます ※れいむがゲスのいうことを聞きます ※饅頭に接着剤や両面テープを使います 「ゆっくりべんじゃー」 「・・・れいむ・・・」 お兄さんが声を掛ける。 「ゆ?」 「本当に・・・いいんだな・・・」 「ゆ・・・かくごはきめているよ。」 「二度と戻れないかもしれないぞ」 「いいよ・・・」 「あのげすたちにせいさいをしなきゃ・・・」 れいむは覚悟を決めていた。 死んだまりさの大切な宝物を壊し。 二人きりで作った3匹の子供を殺した。 すべてがあの2匹のゲスによって奪われたのだ。 仕返しがしたい。 すべては数時間前にさかのぼる。 ~森の中、あるゆっくりの住処の中~ 「ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!ほんとうにばかなやつなのだぜえ!」 「ほんと!ぶようじんででていくなんていなかもののすることね!」 ゆーっひゃっひゃっひゃっひゃ! そんな下品な笑い声が木霊する。 このゆっくりまりさとありすはゲスで、偶然にも見つけた家のカモフラージュが完璧ではないため、あっという間にカモフラージュがはがされてしまった。 (そのカモフラージュが葉っぱや土と石しか使っていない超不自然すぎるのが理由) 「ほんと、ここのおうちはどいなかね!たべものもくささんとむしさんぐらいしかないわ!」 「ゆっ?でもくずがすまうにはもってこいのおうちだぜ?」 「「ゲラゲラゲラゲラゲラ!!」」 また不快な笑い声を上げるゲス2匹。 すると 「ゆっ?まりさ!?れいむのおうちでなにしてるの!?」 「なにって・・・まりささまはつかれたからゆっくりしてるだけなのぜ?」 「とかいはのありすがゆっくりしてなにがわるいの!?いなかものはさっさとでていきなさい!」 「ここはれいむたちのおうちだよ!ゆっくりしないででていってね!」 「ゆっ?こんなくずのいるいえにいても、なんのとくにもならないのぜ? だから・・・」 びりり・・・ と、すぐそばにあった帽子をありすと一緒に破り捨てた。 「これでまんぞくなのだぜ。」 「なにをするのおおおおおお!!!まりざのおぼうじざんがああああああああ!!!」 「ゆぅぅぅ・・・おかあさぁん こわいよぉ・・・」 「はやきゅおうちでゆっきゅりちたいよぉ・・・」 とれいむに子供は抱きよる。 するとゲスありすは小声でゲスまりさに話しかけた。 「ねえ・・・まりさ・・・ あのまりさとすっきりーしてもいいかしら?」 「ゆぅっ!? うわきはゆるさないのぜ!」 「だいじょうぶよぉ・・・ あいつにとかいはなあいをあたえて、えいえんにゆっくりさせてやるの・・・」 「ゆ・・・なるほど・・・ わかったのぜ・・・」 「ありがと、まりさ・・・」 とゲスありすは微笑むと。 「かわいいわああああああああ!!まりさああああああああああああ!!すっきりしましょうねええええええええええ!!」 「ゆ!あのありす、レイパーだったよ!おちびちゃんたち!ゆっくりしないでにげてええええええ!!」 「ゆっくりにげr・・・ゆわぁっ!」 子まりさが逃げ始めるが、逃げ出したとたんに捕まった。 「にがさないわよおおおおおおおお!!!! とかいはなあいをうけとってねえええええええええええええ!!」 「やだああああああああああ!!」 「おにぇちゃあああああああん!」 「おにぇちゃんをはなしてえええええ!」 とゲスありすと子まりさによる公開レイプが始まった。 「おかあさあああああああああんん!!たすけてぇええええええええええええ!!!」 「ゆっ!いまたすけにいくよ!まっててね!!」 「ゆっ!!そうはさせないのぜ!」 とまりさが赤ゆっくりたちを捕らえる。 「それいじょうじゃまするとこいつらのいのちはほしょうできないのぜ!」 「ゆっ!あかちゃん!」 とれいむが赤にゆっくりに呼びかける。 「おきゃーしゃーん!」 「たすけてええええええ!」 助けて助けてと喚くばかり。 どうしたらよいものかと考えてたら 公開レイプも終わりを告げようとしていた。 「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!イクわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」 「やめてええええええええええええ!!」 しかし子まりさはレイパーに逆らうことができずに 「「すっきりー!!」」 してしまった。 そして、ゲスありすの肌には更につやがかかる。 一方の子まりさはまだ成長が未発達、ゆえに栄養失調により黒い塊となってしまった。 しかしありすはまだ興奮している。 「ゆふぅー、ゆふぅー、まだたりないわぁ・・・。もっと、とかいはなあいをわけあたえないと・・・」 「おちつくのぜありす・・・」 とゲスまりさはゲスありすをなだめる。 「ゆふぅー・・・ゆふぅー・・・はっ!」 するとありすがわれに戻る。 「ありすったらまたこんなことを!ゆるしてねえ、れいむ♪」 「ゆるせるわけないでしょおおおおおおおお!!!」 と、れいむは怒りの声を上げる。 「はやくおうちからでていけえええええええええええええええ!!!!」 「ゆ!れいむ!!だまらないとこいつらは・・・」 とまりさは赤ゆっくりに体当たりを食らわせる。 「ゆぺぇっ!」 と赤ゆっくりは微量だが餡子をはく。 「や・・・やめてぇ・・・」 「ゆ~そうだぜ!れいむ! まりささまのいうことにしたがえばゆるしてやるのぜ!」 「ゆ!?それほんとう!!」 「ほんとうなのだぜ。」 「や・・・やったああああああああ!!!」 これでゆっくりできる!そんな甘いことを考えていたれいむだった。 れいむは冷静になり。 「じゃあ、なにをすればいいの?」 と聞くとゲスまりさは 「れいむはおやさいさんをしっているのかぜ?」 「ゆ・・・しってるよ。 とてもゆっくりできるってきいたことがあるよ。」 「わかっているならはなしははやいのぜ。 さっそく れいむにはおやさいさんのあるのぷれいすまであんないしてほしいのぜ。」 れいむの家からは人里がよく見える。 だからここから降りれば畑まで一直線というものだった。 「ゆっ!!そんなことできるわけないでしょおおおお!!!」 人の怖さはよく身に染みている。 近づけば殺されてしまうだろう。 かつての親も人里に降り、人間に殺されたのだ。 でも今の状況は理解している。 「やらなきゃ・・・」 とゲスは行った後子供に踏みつぶそうとしている。 「やりまずぅぅぅぅぅううう!」 子供の安全を確保するためだ仕方あるまいとれいむは思った後 「こっちだよついてきてね・・・」 「ゆん、わかったのぜ。のろのろしないでとっととすすむのぜ!」 とゲスが畑に着くまで文句を言いまくっていた。 しばらくした後、畑についた。 ついた後、まりさが一息つくと 「ゆぅ~、つかれたのぜえ~ おい、あまあまをもってこ・・・いや、やっぱいいのぜ。すぐそばにあったのぜ。」と子れいむを取り出す。 「おきゃーしゃーn・・・」 これが最後の言葉であった。 なんとゲスまりさは子れいむを食べた。 「あ・・・あ゛あ・・・」 「おしゃれなおぼうしさんもほしいのぜ!」 と人質だった子まりさを帽子を取り上げた後、 「助け・・・」 と踏み潰す。 帽子をかぶったゲスは 「ゆぅ~ん。にあうのぜ。」 と自画自賛をする。 当然れいむは。 「ゆ゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!」 驚きを隠しきれない顔をし、絶叫する。 なぜなら目の前で子供があっという間に殺されたからだ。 「おい!お前ら!なにやってる!」 すると不意に人の声がした。 「ゆげっ!まずいのぜ!にげるのぜ!」 と(偶然にも)近くにいたありすのすぃーを奪い、逃げていった。 「なにをするのいなかものおおおお!」 とありすが追いかけ道路に飛び出す。 「ちょ、おま。危な・・・」 といいかけたとたんありすは通り過ぎた車のタイヤに巻き込まれ死亡した。 「あーあ、ちゃんと左右を確認しないから・・・っとその前に」 とお兄さんは黒い塊の前で泣き続けるれいむを見つめ言い出した。 「おい、何をやっている。」 「ゆっ゛・・・ぐっ゛・・・ぐすっ」 「おいっ!!」 「ゆひゃあっ!!おにいさんごめんなさい!おにいさんごめんなさい!」 とれいむは驚き、飛び跳ね、謝り続ける。 「おちつけおちつけ・・・ところで何があった?」 「ゆ・・・」 「話しにくいならお兄さんところへおいで。」 と、言い出した。 「ゆ・・・ありがとう・・・」 といい、れいむはお兄さんの手のひらに乗り、家まで案内してもらった。 家についた後 「で?何があったんだ?話してみろ。」 「ゆ・・・おにいさん・・・じつはね・・・」 (ここから先のゆっくり説明がめんどいので略します。) 「ふぅむ・・・なんてゲスなやつらだ。で?どこに言ったんだ?あいつ。」 「ゆ、あの坂を登って一直線に進むと見えるよ。」 「ふーん、で、れいむはどうしたいと。」 「ふくしゅうをしたいよ!あのゲスたちにせいさいをしたいよ!」 「そうか、じゃあ、こっちにきてくれるかな。」 「ゆっ、ゆっくりりかいしたよ。」 れいむがお兄さんに連れられ地下室に向かう。 そして、現在。 「ようし、はじめるか。いくぞー。」 「ゆっ、わかったよ。」 といった後お兄さんはゆっくりサイズのベルトを用意した。もともとは俺の飼いゆっくりのものだったのだが。 しかし、サイズがなかなか合わない。 「うーん、切るわけにはいかないしなぁ・・・ お、そうだ。 すまないが、れいむ。少し痛くなるが、我慢できるか?」 「ゆぅ・・・りべんじのためだよ!ここであきらめちゃ こどもたちにわらわれちゃうよ! だからつづけてね!」 とれいむはいう。 「しかし、二度と取れなくなるぞ?いいのか?」 と問いかけるが 「ゆ!かまわないよ!」 と返事を返す。 「わかった。じゃあ・・・行くぞ!」 と接着剤のついたベルトをくっつける。 その後、針に両面テープと接着剤をつけ、針の平らな部分をベルトの裏側にくっつける。 その後痛み止めとしてオレンジジュースを掛けた。この作業の繰り返しで針付きベルトのれいむが完成するという工程だ。 「よし、終了。大丈夫か?」 「ゆっ、だいじょうぶだよ。ありがとう。」 れいむは起き上がろうとするが 「おっと、まだ起きないほうがいい、まだもう少し寝ておけ。接着がはがれるぞ、あとテープで補強しておく。」 「ゆ、わかったよ、ありがとう。」 1日後、接着剤が乾燥したことを見抜いたお兄さんは外へ出す。 「よし、いいだろう、きめぇ丸の話によるとやつらはまだお前の家にいるようだしな。」 「ゆ!わかったよ!おにいさん!いままでありがとう!」 とれいむはぽよんぽよんとはねて 家のあるところへ向かう。 一方れいむの家ではゲスが野菜確保のための本拠地としていた。 「ゆっへっへ、ここならおやさいさんがいっぱいてにはいるのぜ!」 ゲスまりさはこっそりと野菜を手に入れ。すぃーで運び、貪り食っていた。 ありすは子供などを捕まえてレイプしたり食いちぎっていった。 今じゃ近づくゆっくりはほとんどいない、今じゃまりさたちが無敵!そんなことを考えていたゲスだったが。その勢いもすぐに終わりを告げようとしていた。 坂から一匹のれいむが現れた。 するとれいむは家の前に立つと 「まりさ!ありす!でてきてね!」 誰かが呼んでいる、誰だ? いまからありすとゆっくりしようとおもっていたのに・・・ 早く追い出して続きをしよう。そう思ったまりさは家から飛び出した。 「だれなのぜ!・・・ゆっ゛!」 なぜ追い出したれいむがここにいる!? しかもあの体はいったい!? そう思っていたら、れいむが口を開いた。 「でてきたね!まりさ!いまこそけっちゃくをつけるよ!」 「ゆっ゛!きもちわるいれいむはとっととしんでいくのぜ!」 とれいむに体当たりを仕掛けるまりさだがするとベルトにくっついていた、針に刺さった。 「ゆぎゃあああああああああ!いだいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「おちびちゃんのかたきいいいい!! かくごおおおおおおおおおおお!!」 と受けから攻めに変える。 体当たりを開始する。 ドスドスと、抜いては刺す、抜いては刺すの繰り返し。 何度も何度も違うところをドスドスとさし続ける。 刺したところからじわじわと餡子が沸いて出る。 「あんこさああああああああああああん!!ゆっくりしていくのぜえええええええ!!」 「ゆっくりしねえええええええええ!!」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「うるさいわよおおお、まりさああああああ!!ゆっくりできないでしょおおおおおおおおおお!!」 「ありすうううううう!まりさのかたきいぃ!」 「ゆ!あのときのれいむ!なんでここにいるのおおおおおおおお!!」 「ありすうううううううう!!たすけてええええええええ!!!」 「まっ・・・まりs」 「ありすううううううう!!ころしてやるうううううう!!」 ありすへの殺してやるという声と助けての声を放つ二匹。 しかしこんな会話を続けているうちにまりさの意識も薄れ掛けていく。 「ゆ゛・・・ゆ゛・・・っ」 と最後の餡子を吐きあっという間に死んでしまった。 「まりさあああああああああああ!!!」 そして、ものをいわなくなった、まりさから針を抜き、視線をありすに向ける。 「ゆっ゛!」 と奪ったすぃーで逃げ出そうとするがしかし、乗る前に刺されてしまった。 「ゆひいっ!」 「にがさないよ・・・」 「たすけてぇ・・・ あとでとかいはなあいをわけてあげるからゆるしてえ・・・」 「ありすもそういってまりさをレイプして殺した・・・ ゆるさないよ。」 「やめてぇ・・・」 とれいむは軽くジャンプしてはベルトに引っ付いた針を上に上げる。 するとありすの体が真っ二つに切れた。 「ゆべえ゛っ!!」 その後ありすはすぐに死んでしまった。 相当の致命傷のようだ。 その後れいむは空を見上げ行った。 「ゆ・・・ゆふふふ・・・・ゆふふふふふふ おちびちゃん。かたきはとったよ、だからゆっくりしていってね。」 これで復讐は果たせた。 これでよかったのだ。 帰ったら何をしてゆっくりすごそう。 「ゆふふふふ・・・ゆふふふふ・・・」 という不適な笑い声を上げ森の奥へと去っていった。自分の帰るべき家とは反対方向に。 その後、そのれいむはよるまで笑い続け。 れみりゃに餡子を吸われ、家族の元へ向かったとか。 あとがき 今回はリベンジものに挑戦したが後半からグダグダに でもそんなベルトを巻きつけられてよくしゃべれるななんて書いてるときに思ってた。 手かそんなベルトあるの? byさすらいの名無し 過去作品 いじめ系2850 ゆっくり油火踊り祭 いじめ小ネタ545 ゆっくりボール いじめ小ネタ546 ゆっくり太郎 いじめ小ネタ553 ゆっくりできない川さん このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1637.html
ゆっくりとニダーの共通点 「ここはまりさとれいむのゆっくりプレイスだよ! ゆっくりできないおじさんはおいしいおかしをもってこないならとっとと出て行ってね!」 「この駅前の一等地は戦勝国のウリ様達のパチンコ屋にするニダ! 敗戦国のチョッパリはとっとと権利書渡して死ぬニダ!(暴行→死亡者多数)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆゆっ!にんげんごときがむれでさいきょうのまりさにかとうなんてばかだね!ゆっくり死ね!」 「チョッパリなんかが半万年の歴史と輝かしい文化を誇るウリ達に勝てるはずないニダ!10年後には余裕で追い越してるニダ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ゆ「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」 鬼「ああっ!お前ら人のうちで(ry」 ゆ「ゆゆっ!おじさんばかなn(ry」 ニダ「キムチとマッコルリ食べるニダ!」 店員「お客様、当店への食事の持ち込みはおやめ下さい 特に臭いの強い食べ物を持ち込まれますと他のおky」 ニダ「ニダァァァァァ!ウリ達が何持ち込もうと勝手ニダ! これはシャベツニダ!謝罪と賠償を要求するニダ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お前らのせいで餓死者が出そうなんだよ糞饅頭が!」 「ゆ?でもにんげんがしんだってれいむたちにはなんのかんけいもないよ!ばかなの?しぬの?」 「子供が怪我を(ry」 「へー、子供がケガしたのか…でも日本人でしょ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ま゙り゙ざがわ゙いいよぉぉぉぉ!!!ん ほ お お お お お お お !!」 「70歳のババアでも構わんニダ!萌えるニダ!レイープするニダ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ま゙り゙さぁぁぁぁ!ここからだじでぇぇぇぇ!」 「おお、みじめみじめ。まりさはここでゆっくりするかられいむはそこでずっとくるしんでてね! まりさはおじさんからもらったおかしでゆっくりするよ!むーs(ry」 「韓国のことわざ:川に落ちた犬は棒で叩け」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 他にも腐るほどありそうだね。吐き気がするね! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2916.html
ゆっくりと豆 30匹ほどのゆっくり家族が暮らす、大きめの巣の中。 日の昇る少し前に目覚めた母ゆっくりまりさは、彼女のはじめての娘であった 姉ゆっくりまりさの異変に気が付いた。発情したゆっくりありすが、必死に抵抗 する姉ゆっくりまりさに覆い被さっていた。ゆっくりありすにしては小柄なこと、 そのため声量が小さく、襲われている本人以外誰も気がつかなかったのだろう。 寝静まった夜中だと言うことも災いした。 『まり゛ざあああああ! しゅぎ! だいじゅぎだよぼおおおお!』 と発情するゆっくりありすを、体の大きい家族で踏みつけにすることで、大惨 事は免れることができた。ゆっくりありすが一匹だけであったこと、襲われた時 間が深夜でなかったことが幸いした。いくら小柄なゆっくりありさでも、大群に 襲われれば対処の出来ようはずはなく、また深夜であれば、寝静まった者が気付 くことも少ないからだ。 姉ゆっくりまりさは襲われていた時こそ衰弱してはいたが、日の昇る頃には小 さな枝を二振り授かり、襲われたことも忘れやがて生まれる子供たちの笑顔に思 いを馳せるくらいには回復していた。 母ゆっくりまりさからすれば、不幸な出来事とは言うものの初孫を授かること が嬉しくないわけがなく、かいがいしく娘の世話を焼いてやることにした。 付いた実はそれぞれ、5つと4つで、まりさ種が8、ありす種が1であった。 奇妙なことに、枝ぶりからすると、少しばかり生まれる子が少なく、本来子が宿 る場所には、小さく黒いつぼみがいくつか結ばれていた。 母ゆっくりは、娘に覆い被さった運命がもたらした悲しい出来事の結実である と考え、娘の頬を優しくなぜるのであった。家族の皆が見守る中、生まれてくる ゆっくり達は、未来の幸せを疑うことすらなかった。 ・ ・ ・ 私はゆっくり研究者の一人だ。 ゆっくりまりさと共に食事をとり、ゆっくりれいむと昼寝をし、ゆっくりに囲 まれて研究を行うのが日課だ。 ゆっくりありすに襲われた家族があると他のゆ っくりから聞き、生き残りを保護しにやってきたのだが。 日が沈んだばかりのこの時間帯であったためか、巣穴ではゆっくりな大家族の 幸せそうな生活か営まれていた。それどころか、子ゆっくりありすが家族と同居 しているではないか。興味を引かれた私は、そのゆっくり家族を観察させてもら うことにした。 私はその家族に向けて、ゆっくりしていってね、と優しく挨拶をする。突然の 挨拶に驚いた家族達は、私が優しそうな笑みを浮かべていること、美味しそうな お土産を持っていることを理解したのか、口々にゆっくりしていくことを勧めて 来た。彼女達の住処は小柄な私が入り口から入れるくらいに大きく、洞窟と言っ ても大げさでないほどであった。このような巨大な巣穴を作り上げたゆっくりま りさ達に感動を覚え、ゆっくりさせて貰えるお礼と共にその内心を告げると、親 ゆっくりまりさはとても嬉しそうに、ずっとゆっくりすることを進めてくれた。 その日ゆっくり達から聞いた話をまとめるた私は、少しばかり危機感を抱いた。 子ゆっくりまりさ大のゆっくりありすが、一匹だけ訪れたこと。さらに、ゆっ くりまりさがゆっくりありす種を宿した事。先日、工場近くで化学薬品の流出事 故が発生したばかりだ。近辺のゆっくり達に悪影響を及ぼし、一部のゆっくりに 突然変異を起こすきっかけとなったことは、一般には伏せられている。もしかし たら、その異変ゆっくりありす種がここを訪れたのかもしれない。 お土産をゆっくり達にくばりながら、異変がないかを探る。ゆっくり達の顔を 見回すと、……簡単に見つけられた。 だれもが、額やら頬やら側頭部やらに、黒い点をつけている。よくよく観察し てみるに、それはどうやら小さい穴のようであった。小さい子ゆっくりまりさは 数個、親ゆっくりまりさに至っては28個もの穴が開いていた。症状を聞くと、 毎朝起きると、体中に鈍痛を覚えるが、時間が経つにつれ気にならなくなるらし い。それが毎朝続いているためか、体力も乏しくなってきているようだ。 多分ではあるが、夜中のうちに誰かに穴をあけられ、しだいに回復しているだ けなのであろうと推測できた。 明日は朝早く訪れることに決めた。 ・ ・ ・ 早朝。 巣穴の外から観察していた私は、奇妙なことに気が付いた。ゆっくりの頭から、 小さい枝がいくつも生えているのだ。生殖したのではないだろう、すべてのゆっ くりがその枝を生やしていたのだ。懐中電灯を照らしてもまだ暗いため、よく見 えなかったのだが、枝には小さな豆粒ほどの実が成っているようだった。 これが、変異の影響であろうか。 枝の数をいくつかメモしているうちに、母ゆっくりまりさのそれが28個、つ まり昼間見つけた穴と同数であることに気が付いた。 これはもしや……。 思考しているうち、いくつかの子ゆっくりまりさが小刻みに揺れた。 ゆ゛っ、ゆ゛っ、と声を上げた彼女達の枝は、すぐに枯れはじめた。急いで巣 穴に入り、枝の落ちた子ゆっくりまりさを抱えると、いくつか新しい穴が開いて いるようだ。ピンセットで傷をつけぬよう注意しながら、穴を探る。穴から引き 出された物は――とても小さいゆっくりありすであった。 豆粒ほどの彼女は、抜き出された時こそくーくー寝息を立てていたものの、す ぐに起きて暴れ始めた。ピンセットでは捕まえていることは出来ず、『とかいは のありすは暖かくゆっくりするんだから!』といいながら、子ゆっくりまりさの 皮下に、勢い良く潜り込んだ。 このゆっくりありす――豆ありすとでも言うのか――はどうやら寄生体で、宿 主の体内にもぐりこんで食い荒らし、さらに一日で受精させる新種のようであった。 これはいそいで発表せねばならないと踵を返したとき、足に激痛が走り、倒れ こむ。調べてみると、豆が打ち込まれたような、小さな穴。 まさか……。嫌な汗が体中から吹き出てくる。人間にも、寄生するのだろうか? 一つの枝から5,6個の子が生まれるようで、巣穴はすでに豆ありすに埋め尽 くされていた。腕、足、胸、喉と、饅頭でもないのに容易く皮膚を食い破られ、 激痛に悶える。汚染の影響なのか新種の能力なのかわからないが、手足が痺れ、 筋肉が言うことを聞かない。 巣穴はすでに阿鼻叫喚の渦に巻き込まれていた。 母ゆっくりまりさは、体中を蝕まれ、ゆ゛っ、ゆ゛ぐっと呟くも、動きが取れ ないようだ。生まれたての子ゆっくりまりさは寄生に耐えられず絶命していた。 絶命しては受精できないからだろうか、その子ゆっくりまりさの皮を食い破って 外に出た豆ありすは、新たな獲物――ゆっくりと逃げる美味しい饅頭か、動けな い大きな肉の塊のどちらか――を見つけて、嬉しそうに近づく。 どぼじでゆっぐりぃぃぃ゛と泣き喚く親ゆっくりまりさ。 ゆ゛ぐりじだがっだゆ゛ううう、と食い破られる子ゆっくりまりさ。 そういえば、と視線を彷徨わせる。子ゆっくりありすはどうしたのだろうか。 その疑問はすぐに氷解した。 傷一つない彼女は、他のゆっくりに寄生すればすぐ殺してしまうこと、また自 分が殺されてしまうことを理解していたのだろう。とかいはをえんじょいするに は大きな肉塊が必要なことを呟きながら、嬉しそうに私に近づいてくる。獲物で ある私の顔をがっちりと掴み、『いただきます』と呟いた彼女は、そのまま私の 右目に向かって ・ ・ ・ 私の動きを制限する神経毒は、どうやら痛みも打ち消してくれるようであった。 鈍痛と緩やかな眠気の中で、かろうじて動かせる左手で、土をかき集め、出口 を塞いだ。例え子ゆっくりまりさであったとしても簡単に掘り起こせる程度の薄 い蓋であるが、豆ありすであればどうだろうか。 雨でくずれないよう、外から掘るものがいないよう、奇跡を願いながら、次第 に小さくなってゆくゆっくりまりさ達の断末魔を聞きながら。 私はゆっくりと目を閉じた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2667.html
『ゆっくりの歌』 「ゆ~ゆゆゆ~ゆ~♪」 またやってやがる。 お店にも畑にもゆっくり対策がされている昨今、ゆっくり達は野生に生えた草木や小さな虫ぐらいしか食べる物がなくなった。 しかし中には人里に現れて人間に食料を貰おうとするゆっくりもいた。 町の中央通りに面する俺の家の前には何故かゆっくりが現れては下手な歌を歌っている。 ここ数日間はゆっくりれいむの家族が歌っていた。 どこで仕入れたのか「たべもの」「おかね」と書かれた箱をそばに置いている。歌に満足したら入れろというのか。 そんな歌で誰か満足するものか。通りすがる人々は皆不快そうな視線を向けて通り過ぎていく。 しかしゆっくり達はめげない。 「おかーしゃん、おうたうまいよ!」 「もっとうたってね!!」 「れいむもいっしょにうたうよ!!」 「「「「ゆゆゆ~♪ ゆゆゆゆ~♪」」」」 今度は子ゆっくり、赤ゆっくりを交えての大合唱だ。 聞くに堪えない。マジでやめてほしい。 お前たちが歌ってるのは俺の家の前なんだぞ! 成果がなければすぐにやめるだろうと一週間我慢したがもう限界だ。 「ゆゆゆ~、ゆっ? おにーさんたべものくれるの? おかねでもいいよ!」 「みんなのうたがうまかったからいっぱいくれるよね!!」 「おにーしゃんほめてほめて!!」 「ああ、いいだろう。俺の家に来なさい」 「ゆ! いいの!?」 「これでゆっきゅりできるよ!!」 「れいみゅたちのおうちができりゅよ!!」 何勝手なこと言ってるんだか。 まぁ、一般家屋にもゆっくり対策がされてるから人の家になんて入れたことないんだろうなぁ。 嬉しそうにニコニコするれいむ家族は開けた戸に向かって駆けっこだ。 だが、荒らすかもしれないお前たちを玄関より奥へは行かせねぇ。 「ゆっ? いきどまりだよ!!」 「おくにいけないよ! どういうこと!?」 すでに玄関には透明な箱をセットしておいたのさ。 ゆっくりが家に入ったときにはすでに箱の中。 俺は全てのゆっくりが箱に入ったことを確認すると入口を閉じた。 「とじこめないでね! ゆっくりだしてね!!」 「これじゃゆっきゅりできないよ!!」 「やめちぇよね!!」「おにーさんゆっくりださないとゆっくりさせてあげないよ!!」 「はいはい、奥へ行くぞ」 れいむ達の抗議なんて無視無視。奥の部屋へと連れていく。 その時いろいろと用意しておく。虐め道具とかいろいろ。 「おじさんもういいでしょ! はやくだしてよね!!」 「もしかしてばかなの? おじさんばかでしょ!!」 「ばーか! ばーか!」 いつの間にかおにいさんからおじさんに呼び方変わってるし。 ゆっくり脳のこいつらにはその程度の罵倒しか思いつかないんだろうなぁ。スイーツ(餡) 「上手い歌を唄えたらゆっくりさせてあげるよ」 「そんなのかんたんだよ! ゆっくりきいてね!!」 「みんなでうたおうね!」 「おじさんきっとこしをぬかすよ!!」 「い~いさ~、い~いさ~♪ ゆっくりでいいさ~♪」 「うん、下手。死んだ方がマシ」 なんだろう。何か分からないけど不快にさせる声とテンポで歌うやつらだ。 俺がれいむ達の歌を否定すると顔を真っ赤にして怒りだした。 「ゆ! なにいってるのおじさん!」 「れいむたちすっごいうまいでしょ!!」 「おんがくせいのちがいだね! おじさんゆっくりふるすぎだね!!」 「おじしゃんゆっきゅりおんちだね!!」 「何でもいいけどさ。俺を満足させる歌を出さない限りずっとそこにいることになるぞ?」 その言葉に自分たちの置かれた状況をようやく理解したらしい。 母れいむなんかは冷汗を垂らしてやがる。 「ゆ! ならおじさんれべるでゆっくりうたうよ!」 「れいむのびせいにききほれてね!」 「ゆゆ~♪ ゆ~♪ かわのながれのゆ~っくり~♪」 今度は人間様の曲をレイプかよ。 それにしても元ネタを知ってるのかこのゆっくりは。 まぁ、どっちにせよ下手だな。でもこいつらが歌えるのはこれで最後かもしれないしもう少し歌わせてやるか。 「ゆゆゆ~♪ ゆゆ~♪」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ~~♪」 三秒で前言撤回。下手なくせに下手な裏声使うな。 「もうやめろ! お前たちを俺がプロデュースしてやるよ!」 「ゆぎゅっ!?」 俺は箱の上蓋を開けて赤ちゃんれいむを片手で一匹ずつ掴んで取り出す。 割と握力かけてるので赤ちゃんれいむは苦しそうだ。 「なにするの! はやくあかちゃんをはなしてね!!」 「そうだよ! いもうとをゆっくりはなしてね!!」 「ゆっくりできないからやめてね!!」 「良い声出せよぉ?」 そう言って赤ちゃんれいむ達を緩やかに握りつぶす。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!!?」 「ぎゅるじぃぃぃ!! はな"じでぇぇぇ!!!」 顔を真っ赤にして苦しむ赤ちゃんれいむはさっきの歌よりもずっといい声を出してくれた。 そうそう。ゆっくりの歌と言えばこれが一番だろ。 クラウザーさんがデスメタルを歌えば伝説になるように、ゆっくりが悲鳴を上げればこんなに良い曲になる。 嗚呼、最初からこうやって歌ってくれれば許したかもしれないのに。 「やめでね! あかちゃんぐるじぞうだよ! はなじでぇぇぇ!!!」 「ゆぅぅぅぅ! ゆっぐりできないよぉぉぉ!!」 「はなじであげでよぉぉぉ!!!」 涙を流して赤ちゃんを放してと頼みこんでくる。 こいつらの必死な声もいいハーモニーを奏でてくれるじゃないか。 「何故? 良い歌を歌ってるじゃないか」 「ぎゅぅぅぅうぇぇ!!!」「ゆっぐりでぎな"、い"ぃ"ぃ"ぃ"」 赤ちゃんれいむはその言葉を最後に潰れて静かになった。 もう終わりか。ま、お望みどおりゆっくりできたから良かったじゃないか。 「ゆぅぁぁぁぁぁああ!! なんでごろじだのぉぉぉぉぉお!!!!!」 「おじさんはゆっぐりじねぇぇぇ!!!」 「れいむのいもーどがぁぁぁ!!!」 泣き叫ぶれいむ達三匹だが、構わず子れいむを一匹取り出す。 片手では掴めないので一匹ずつ歌わせてやるとしよう。 「こんどはなにずるのぉぉ!! これいじょうこどもをいじめないでぇぇぇぇ!!!」 「今度はこれだよ」 どこからともなく取り出した釘を子れいむの右目に刺す。 「ゆぎぃぃ!! いだいよ! れいむのめがあぁぁぁぁ!!!」 「ああああ!! なんでごどずるの!!」 「やめでぇぇぇ!!!」 次は左目だ。その次は右頬、またその次は左頬。 両耳穴、足、額、脳天、リボンの結び目と体中に釘を刺し込んでいく。 「ゆぎゃっ、ゆぎぃぃぇぇぇぇぇえ!! ゆびっ!?」 今度は舌を貫いてやった。 全身釘だらけになる子れいむ。今素手で握りつぶそうとしたら主に俺の手がやばい。それぐらい釘を刺し込んでいた。 特に足の部分には重点的に刺してやった。 「やめでね! ぬいであげでよぉぉ!!!」 「みでるごっちもいだいよぉぉぉぉ!! やめでぇぇぇ!!」 「じゃあ抜いてあげるね」 「ゆっ! はやくぬいでね!!」 俺は母れいむの望みどおり子れいむの釘を抜いていく。 抜くとそこから餡子が漏れ出していく。 十本抜いた時点で体中から餡子が洩れていた。 「だ、だめだよ!! あんこがでてるよ!! やめでぇぇぇ!!!」 「えー? 抜いてほしいんでしょ?」 言いながら今度は足の部分の釘を一気に全部抜いてやった。 抜くと同時に重力にまかせて餡子が床へとぶちまけられていく。 「ゆぎぁぁぁぁぁ!!! れいむのあんこがぁぁぁぁ!!! おかーざんだずげでぇぇぇ!!!」 「あああああ!!! これいむぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 「やぁぁぁぁぁぁ!!!」 素晴らしい声だ。高音が綺麗に出せてるじゃないか。 あぁ、もっと聞いていたいが餡子が尽きた子れいむから声が出なくなってしまった。 次の子れいむて続きを奏でなければ。 次の子れいむを箱から取り出してすぐさま金槌で叩く。 「ゆべぇ!? ぎゃめでぇぇ!!」 「もうやめでぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 今が盛り上がりどころなんだ。一息でもつかせてたまるものか。 なるべく一度に潰れないように力を加減しながら叩く。餡子が少し漏れるぐらいなら構わない。さらに叩く。 「ゆぎぃ?! ひでぶっ! や、やめで!? いだっい! だたがっ、ないでぇっ!!」 「あっはっは、いいリズムで歌うじゃないか。もっとだ。もっと歌えよれいむ!!」 ノってきたぞ。もっと殴ってやる。 潰れないように潰れないように…潰れないようにぃ! 「ゆぶげぇぇぇっ!!?」 「れいぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 あ、いっけね。勢いあまって潰しちゃった。 餡子が子れいむから大量に流れ出てる。これは死んだな。 「あああああ!!! みんなじんじゃったぁぁぁぁ!!! おじさんはじねぇぇぇ!!!」 「いやぁ、でもいい歌だったじゃないか」 「なにをいっでるの!? くるじぞうなごえだったよ!!!」 「えー、君にはこの良さが分からないのかぁ。音楽性の違いかな」 「じねぇ! ごのゆっぐりごろじ!! ゆっぐりじないでいまずぐじねぇぇぇ!!!」 「まったく。君には良さが分かるよう教育しないといけないな」 そう言ってヘッドホンを母れいむに取り付けた。 ゆっくり用の特製ヘッドホンで、万力のように締めつけて取り付けるのでゆっくりには決して取れない仕様だ。 「ゆっ!? なにもぎごえないよ!!」 遮音性の高いやつだからな。 でも大丈夫。すぐに音楽をかけてあげるよ。 俺収録の『ゆっくりの歌』だ。 音楽を再生すると母れいむはすぐに顔を青ざめた。 すでにこの世にはいないゆっくり達の悲鳴が延々と聞こえることだろう。 『ゆげぇぇぇ、まりざはわるぐないんだぜ! やめぎゅぇぇ!!?』 『ちちちちんぽー!? いたちんぽー!!』 『おかーしゃんだしゅげでぇぇ!!! あちゅいょぉぉぉぉぉ!!!!』 『わがらないよぉぉぉ!! しっぽをだべないでぇぇぇぇぇ!!!』 「やめでぇぇ!! こんなのききたぐないよぉぉぉぉ!!!」 「何、すぐに良い曲だって思えるようになるさ。 そうだ。後でさっき録っておいた君の子供の歌を聞かせてやるよ」 「おじさんなにいっでるのがぎごえないよぉぉぉ!!! ひめいじがきごえないぃぃぃ!!!」 数日後、精神に異常をきたして外部からの刺激に対して何も反応しなくなったれいむが出来上がった。 食事は口元に持ってけばもしゃもしゃと咀嚼する。 ただそこに在って生きているだけの物だ。 つまらん。結局こいつもゆっくりの歌の良さが分からなかったか。 こいつはもういらない。明日の朝には生ゴミと一緒に捨てておこう。 終 by ゆっくりしたい人 短めのを書こうと思った結果がこれです。 考えながら文を書いたので最初と最後で矛盾が生じてるかも。ゆっくりゆるしてね! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1332.html
※変態お兄さんが登場します。すなわちR-18です。 ※この作品はfuku2044.txtの続きです。 「ここはゆっくりゃの楽園か!!」 ようやく例のゆっくりゃが巣として使っているちょっとした洞窟に到着した変態お兄さんは歓喜するしかなかった。 先ほど散々射精したというのに、お兄さんのモノはすでにはち切れんばかりに怒張していた。 しかし、お兄さんは先走り汁を抑えて元気良く挨拶する。 「やあ、君たち!元気かな?」 「ぎゃお~、たべちゃうど~♪」 お兄さんの挨拶に元気良く返事をしたのは胴体ありの親サイズのゆっくりゃが1匹。 しっかり育っているせいか全長は110センチメートルほどもあり、また顔のツヤも非常に良い。 「「「うっう~♪れみりゃのの・う・さ・つだんすだど~♪」」」 「「おね~ちゃん、きりぇ~だど~♪」」 お兄さんの挨拶にかまわず楽しそうに踊っているのは全長80センチ程度の胴体ありの子ゆっくりゃが3匹。 そして、その踊りを楽しそうに眺めているのは全長50センチ程度のまだ立つことの出来ない胴体ありの赤ん坊のゆっくりゃが2匹。 「「う~!」」「「うっう~!」」 そして、体高40cm程度の1組の大人の胴体なしのゆっくりゃと、その子どもと思しき25cm程度の胴なしゆっくりゃ2匹が元気の飛び回っている。 「りゅ~!」 更にそのゆっくりゃたちの寝床では10cmほどの小さな赤ん坊の胴体なしゆっくりゃが楽しそうに歌っていた。 「「う~!う~!」」 それだけじゃない。うーぱっく親子も楽しそうに空を飛んでいる。 しかし、何よりお兄さんの目を引いたのは・・・洞窟の最奥、他のゆっくりゃから大分離れた場所にぺたんと座り込んでいる異様に顔の大きな親ゆっくりゃだった。 「ぎゃおー!たべちゃうどー!」 どう見てもにんっしんしている。そう、このお兄さんはにんっしん中のゆっくりゃを見るのは初めてだった。 ゆえに、そのあまりに神々しい姿に一瞬で心を奪われた。 そして思った。 産道に・・・ ぺにぺにを・・・ ねじ込みたいと・・・ 変態お兄さん自身がその感情を理解した頃には彼の理性は消し飛んでいた。 「ふぉえあああああああああああ!!」 もはや1匹の獣と化したお兄さんはずっと抱えていたゆっくりゃを放り投げると、近くにいた親ゆっくりゃに飛び掛る。 「なにするんだどおおおおおおおおお!!」 突然押し倒された親ゆっくりゃは当然抗議するが、今のお兄さん相手にそんなものは何の意味もない。 「ほ~れ!ほれ!ほれ!」 「やべでええええええ!!はずがぢいどおおおおおおお!!」 そのまま馬乗りになったお兄さんは、力任せに親ゆっくりゃの服を引き裂いた。 そして一切前戯を行わずに怒張したぺにぺにを挿入する。 「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!・・・」 「うぎゃあああああああああ!!いだいーーーーー!!」 「「「「「なにしゅるんだどーーーーーーー!!」」」」」 そのあまりに唐突な暴力に親ゆっくりゃは痛がり、泣きじゃくることしか出来ない。それがお兄さんの獣欲をいっそう駆り立てているとも知らずに。 また、他のゆっくりゃ達は侵入者の狼藉に必死に抗議するが、群れの中で一番大きい胴体つきの親ゆっくりゃが成す術もなく強姦されてしまったせいで完全に萎縮してしまっている。 その証拠に、お兄さんがじろりと他のゆっくりゃのほうを見ると目のあったものは抗議するのを止めて「ごわいーーー!!」などと叫び始める。 この親ゆっくりゃに勝てない相手には自分達も勝てないと理解しているのらしい。ド低脳なゆっくりゃにしては実に賢明だと言えよう。 「うぎゃああああああああああああああ!!」 そんな中、恐怖に駆られた子ゆっくりゃが入り口のほうへと逃げ出した。 しかし、お兄さんはついさっきこの洞窟に入ってきたばかりで、強姦されている親ゆっくりゃはそのお兄さんの一番近くにいた。 ゆえにお兄さんは親ゆっくりゃを入り口付近で強姦しているのだから、子ゆっくりゃの行為は自ら恐怖の対象に近づいたに等しい。 まるで3,4歳児のようないつ転ぶとも知れないたどたどしい足取りで自分の脇を通り抜けようとする子ゆっくりゃをお兄さんは見逃すはずがなかった。 親ゆっくりゃに激しいピストン運動を行いながらも、その子どもの腕を掴み自分の胸元に引き寄せ、無理やり口づけをした。 その上でしっかりと腕を回して逃げられないように固定し、手で頭へと伸ばし、振動を与え始める。 「れろれろれろ~」 「うぼ!ううう・・・うっ!?ぼっ・・・」 頭部への振動とディープキスによる激しすぎる攻めを幼い体で受け止める子ゆっくりゃ息苦しそうに呻く。 「うぎゃ!?・・・やべ、やべるんだどおおおおお!!」 一方、ぺにぺにで貫かれている親ゆっくりゃは自分だって苦しいはずなのに必死でわが子を助けようとしている。 実に涙ぐましい光景といったところなのだが、今の変態お兄さんには無駄無駄無駄。 「・・・よし。だったら、この子を助けてあげる代わりに君を今よりもっと凄い目にあわせてあげよう」 なんだか虐待お兄さんチックな雰囲気を醸し出しながら、いったん腰の動きを止める。 「う゛ー!?すごいのはいやだどおおおお!!」 「はっはっは!それじゃあこの子も可愛がり続けることにしようか♪」 「いや゛あああああ!!おがーぢゃんーー、だじゅげでえええええ!!」 「やべるんだどおおおお!!えびりゃのあがぢゃんをいぢべるなあああああああああ!!」 「「「いぢべるなああああああああ!!」」」 「「「「うーーーー!!」」」」 群れ総出でお兄さんに文句を言い続ける。が・・・ 「それじゃあ、だれかこの子の代わりをするかい?」 その言葉を聞くや否や態度が一変してしまう。 「「いや゛あああああああああああ!!」」 「おぜうざまはぶだのみがわぢなんでぢないんだどおおおおおおおおおお!!」 「「「うー!うーうー!」」」 あるものは自分が強姦されることに怯え、あるものは保身に走って仲間を見捨てるかのような発言をする。 そうして仲間は頼れないと理解したお兄さんに捕まっている2匹のゆっくりゃは最後の最後に必ず口にするあの言葉を口にした。 「「ざぐやああああああ!!だづげでえええええええええ!!」」 その言葉を聞くや否や、お兄さんはサイドを三つ編みにしたメイドキャップ付きの銀髪のカツラを取り出し、被る。 それから激しく怒張したモノに「ないふ」と平仮名で書くと、子ゆっくりゃを抱えたまま親ゆっくりゃにモノを挿入し、ピストン運動を再開した。 「な~んでしょ~か?お~ぜうさま~♪」 「うぎゃああああああああああ!!ざぐやじゃないいいいいいいいいい!!」 「わたしはさくやですわ~!!おぜうさま~!!」 「「「「おばえなんがざぐやじゃないどおおおおおおおおおおお!!」」」」 当然といえば当然だが、「さくやじゃない」コールが洞窟内に響き渡る。 「酷いですわ!そんな事を言うおぜうさまなんておぜうさまではありません!よって、死ね!!!」 死刑宣告と同時にお兄さんはゆっくりゃを地面に押さえつけたまま、立ち上がる。 するとその動きにつられて上へ上へ上がろうとする怒張しきった名器、またの名を名怒張(めいどちょう)がゆっくりゃの腹部をみちみちと引き裂いていく。 「う゛ぎゃ゛お゛なれdwkmsgんdwんbcsまkべんsxckbsZmnaxvsa!!?」 もはや言葉にもならない悲鳴をあげながら狂ったように暴れる親ゆっくりゃ。しかし、無常にも皮はどんどん破れていく。 そして、お兄さんが完全に立ち上がった瞬間、お兄さんのぺにぺにがゆっくりゃの陰部から胸部までを容赦なく引き裂き、大量の中身を撒き散らした。 「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」 最後にとびっきりの断末魔を残して親ゆっくりゃは動かなくなった。 「「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」 「おがあああああぢゃああああああああああああん」 その光景に呆然とするしかないゆっくりゃたち。その中にあって、ただ一匹お兄さんの腕の中にいる子どもだけが親の死に絶望していた。 「お母さんが死んでかなしいのですね。では、今日からさくやがお母さんですわ!さあ、ミルクを飲め!」 と、ぺにぺにを子ゆっくりゃの口にねじ込む変態お兄さん。その上、両腕両足を用いてがっちりとその子の顔を押さえ込む。 「ん、んんんんんっ!?」 窒息しかねないほどに強く押さえ込まれながらも、必死で抵抗するが勿論何の効果もない。 それどころか、その抵抗が甘噛みや舐める、吸引といった奉仕行為につながりお兄さんを楽しませるだけだ。 「おお・・・さすがおぜうさま・・・!!」 その偶然が生み出すハーモニーに酔いしれる変態お兄さん。咲夜さんのカツラを被っているのですこぶる気持ち悪い。 「ん、んんぐんn・・・!?」 「いいこですわ~♪」 「ん!?んんmんk、んx、ん・・・!?」 何とか抜け出そうと必死で抵抗する子ゆっくりゃ。しかし、どうあがいても抜け出せない。 それがかえってお兄さんを悦ばせることになるとも知らずに無駄な抵抗を繰り返す。 「ぬふぅ・・・んほおおおおおおお・・・!」 やがてその無駄な抵抗がお兄さんのミルクの放出を促し、子ゆっくりゃの舌に苦味が広がる。 しかし・・・その苦味に子ゆっくりゃが不快感を覚えることはなかった。 絶頂に達した瞬間、変態お兄さんはつい力み過ぎた。その結果、両腕両脚でがっちり挟み込んでぺにぺにを咥えさせていた子ゆっくりゃの頭部を粉砕してしまった。 「むぅん・・・仕方ないか」 「「「うぎゃあああああああああああああ!!おでえぢゃんが!おでえぢゃんあああ!!」」」 「「「うーーーーーーーーー!!」」」 「お兄さんはね、嬉しくなるとついやっちゃうんだ!」 子ゆっくりゃがぺにぺにを咥えている間は大人しかったお兄さんを見て、僅かに芽生え始めていた「大人しく言うことを聞けば助かるかもしれない」という希望が打ち砕かれた残り12匹のゆっくりゃが泣き叫ぶ。 嬉しくなるとつい、で殺されてしまい、機嫌を損ねると殺されてしまう。しかし、まともに戦っても勝てるはずがない。 そう、ゆっくりゃ達には生き残る道が何一つ残されていないのだ。 その残酷な運命を前にして、みんな近くの仲間と身を寄せ合って震えることしか出来ない。 勿論、変態お兄さんにもその恐怖は伝わっている。 「なあ、そこの君たち!」 お兄さんは先ほど自分が殺した親と子の残りの家族と思しき子ゆっくりゃ2匹を指差す。 「そこの赤ちゃんゆっくりゃ2匹を連れて来てくれないか?」 と、その子どもたちの家族の赤ん坊ゆっくりゃを指差す。が、当然子ゆっくりゃたちは拒否する。 「いだやどー!でびりゃのいぼうちょたちはいぢめさせないどーーー!!」 「いもうちょたちはでびりゃだぢがまもるんだどおおおおおお!!」 と、恐怖で半べそをかきながらも必死で赤ん坊ゆっくりゃを守ろうとその前に立ち、目いっぱいお兄さんをにらみつける。 しかし、しょせんは自分がおぜう様で最も愛されるべき存在だと思っているゆっくりゃ。 「だったら、君たちにさっき死んだ2匹より凄いことをしてあげようか?」 と、お兄さんが射精したばかりにも関わらずギンギンの「ないふ」、略してギンのないふを見せ付けながら囁いた直後には、子ゆっくりゃは赤ん坊ゆっくりゃ2匹を後ろから抱き上げていた。 よくよく考えてみると、お兄さんのでかすぎるモノを赤ん坊ゆっくりゃに挿入すると頭部まで串刺しにしてしまう。 そこで赤ん坊ゆっくりゃに改造を施すことにした。 まず、片方のゆっくりゃを腰のあたりで上下に切り分ける。一応ナイフがあるし、小さいゆっくりゃ相手ではあるが、それでもそれなりに時間がかかる作業を彼はあっという間にこなした。 「う゛ギャああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」 胴体を真っ二つに切断された赤ん坊ゆっくりゃは信じられないほど汚らしい悲鳴を上げる。こんな状況で可愛げのある悲鳴をあげられるものなどいるはずもないが。 「「でびりゃのいぼうどになにずるんだどおおおおおおおおおお!!」」 「「「「「うううーーーー!!」」」」 「じゃあ、君たちが身代わりになる?」 何度も繰り返されてきたやり取り。仲間を案じるも、身を挺して仲間を救おうおとするものはいない。 結局、お兄さんに「身代わりになる?」と聞かれればゆっくりゃたちに成す術はないのだ。 そうしてゆっくりゃたちが静まったところで、白目を剥いて泡を吹き、もう一匹の赤ん坊ゆっくりゃに手を伸ばす。 まだ歩くことの出来ないその赤ん坊はいともたやすく捕まる。そして、今度は方のあたりで体を真っ二つにする。 「ッギャああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 先ほどの再現。違うところといえば今度は他のゆっくりゃたちの抗議の声が聞こえなかったことくらいだろう。 赤ん坊の悲鳴だけが聞こえる洞窟で、お兄さんは作業を続ける。 切り取ったゆっくりゃの腰から下が残っている上半身と、肩から上が残っている下半身をつなぎ合わせると、リュックに入れていた小麦粉と水で癒着させていく。 「うぎゃあああああああああああ・・・う?いだぐなぐなっだど~♪」 そうやって出来上がったのは赤ん坊ゆっくりゃの2倍の長さの胴体と4本の腕を持つ異形のゆっくりゃ。 これならば、お兄さんの「ないふ」でも頭部まで貫通するような事態は避けられるだろう。 続いてもう一匹の修復作業に取り掛かる。肩から上、殆ど頭しかない赤ん坊に腰から下だけの体をくっつけた。 「うぎゃあああああああ・・・う?いだぐなぐなったど~♪」 こちらは顔から足だけが生えている異形。しかも、この体型ではバランスが悪くて歩くことは愚か座ることもままならない。 かといって、胴体のない種のように地面と接着する部分で座ることも出来ず、後頭部が常時地面と接着していて非常に安定感がない。 「ううううう!!・・・うごぎづらいどおおおおおおおお!!おででどごおおおおおおおおおおおお!!」 2,3度座ろうと試みて、それがままならないことを確認するとようやく自分の体の異変に気付いた赤ん坊ゆっくりゃは泣き始めた。 お兄さんはその赤ん坊を先ほどの子ゆっくりゃたちに投げつけると、もう一匹の胴長の赤ん坊の衣服を剥ぎ取った。 そして、またしても前戯なしでかわいたまんまんに無理やり挿入。あせりすぎだ。 「ぎゃあああああああああああ!!やべちぇえええええええええ!!」 「ふむ・・・割れ目が小さいのは良いが、幼すぎてゆるゆるだな」 どうやらお兄さんの気に召さなかったらしい。悲鳴を上げながら四肢ならぬ六肢をバタつかせて逃げ出そうとする赤ん坊からモノを抜くと、適当に放り投げた。 そして、さっきの足だけの赤ん坊を必死であやしている子ゆっくりゃを見て思った。 子ゆっくりゃとはもうやったから興味がわかないが、ただ殺すのも見逃してやるのもつまらないな、と。 そして、こんな命令を下した。 「君たち、一番奥の部屋で2匹でずっとすっきりしていなさい♪」 彼の言葉に従って2匹が洞窟の奥へ行くのを確認したお兄さんは再びその場に居るゆっくりゃたちを数え始めた。 胴体なしのゆっくりゃ・・・親サイズが2匹、子どもサイズが2匹、赤ん坊サイズが1匹。 そしてうーぱっくが大小1匹ずつ。 あわせて7匹。正直な話、さっさとにんっしんゆっくりゃを可愛がりたいのだが、放っていくのも癪なので無視できない。 そんなお兄さんにとってはただの障害物同然の7匹。 煩わしく思った彼は手早くその7匹を捕まえると全員の体を切りつけ、傷口同士を癒着させていった。 「「「「うーーー!!」」」」 「「「うっうー!?」」」 当然、傷つけられるたびに鳴き声を出すし、涙も流す。しかしお兄さんの手は止まらない。 そうして7匹は数珠繋ぎの一個の生命体になった。 「おーい、れみりゃ~?」 「「「「「「「うー?」」」」」」 名前を呼ぶと全員がいっせいに返事をする。どうやら完全に意識を共有した一つの存在になってしまったらしい。 そのことを確認したお兄さんは、適当なところに穴を開け、モノを挿入して腰を振る。 「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」 「「「「「「「うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ! うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ! うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ! うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!うっ!」」」」」」」 腰を振り続けるお兄さんのその動きがあまりに機械的なため、ゆっくりゃたちは一切の快感を得られず腰の運動にあわせて短く呻くことしかできない。 しばらくそうしていると、お兄さんは絶頂に達して、射精した。 「これで全員終了♪」 連結させたゆっくりゃを犯し終えたお兄さんの表情は、まるで「わざわざ抱いてやったんだから感謝しろよ」とでも言いたげなものだった。 その表情には変態お兄さん特有のゆっくりへの愛情を垣間見ることは不可能だった。 それもそのはず。彼は変態お兄さんではなかったのだ。 彼の真の名は鬼畜お兄さん。ゆっくりを虐待し、陵辱し、虐殺する総合型お兄さんである。 連戦で少し疲れていた鬼畜お兄さんは気を取り直すと、景気づけに7匹の連結ゆっくりゃのうちの1匹を踏み潰し、ッ洞窟の奥へと進んでいった。 彼が去った後には連結しているがゆえに致命傷の痛みを受けてなお死ぬことが出来ずに白目を剥いてのた打ち回る連結ゆっくりゃの阿鼻叫喚と、姉2匹に見捨てられた幼い足だけゆっくりゃと胴長ゆっくりゃの泣き声、 そして、ずっと忘れ去られていた体内の具を子まりさ3匹に延々と貪り食われ続けるゆっくりゃの終わることない痛みに苦しむうめき声だけが残されていた。 続く ---あとがき?--- 変態お兄さんが正体を現しました。なんだよ、鬼畜お兄さんって。 次回はにんっしんゆっくりゃと先に奥へ向かった2匹の子ゆっくりゃの末路を書くことになると思います。 置いてけぼりにされた7連結ゆっくりゃと胴長ゆっくりゃ、足だけゆっくりゃ、食われゆっくりゃはもう放置で良いや。 前の話で登場した親まりさとゲスまりさに関しては独立した話を一本書くかもしれませんが、多分放置。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける